昨年の審査を通して、東京の中小企業が持つ技術が素晴らしいことを再確認しました。
そのほとんどは、最先端の研究で生まれたわけでなく、
一般に知られた技術に応用を加え経験を磨き高められたものでした。
デザインが持つポテンシャルは、「見立て」の力にクリエーションを加えて
新しい価値へ「転化」できることです。
デザインの力で東京が持っている技術という資産をどう「見立て」、
どのように「転化」して活かしていくかを真剣に考えれば、
新しいビジネスが羽ばたく可能性は無限にあると信じています。
2年目の本年度は、昨年受賞した企業とデザイナーが、
現在進めているプロジェクトをバックアップするシステムを構築して、
社会に羽ばたく製品づくりを支援する体制を整えています。
東京ビジネスデザインアワードでは、受賞アイデアを製品へと具現化する
プロジェクトの現場をサポートすることで、
中小企業とデザイナー双方の関係性を強固にし、製品の将来性を高めていきます。
2013年度 東京ビジネスデザインアワード審査委員長
廣田尚子