メンブレンとは「膜」という意味で、薄いシート状のスイッチを指す。PETフィルムに接点・回路パターンを印刷し、スペーサ材などを貼り合わせたスイッチで、家電・水回り機器・キーボード・携帯電話などに使われている。薄型で安価に量産できることが特徴。
この構造を活かした逆の発想として、メンブレンスイッチの上部に空気層を形成し、温度が上がるとその空気層の温度による膨張で、下層にあるメンブレンスイッチを押してONとなり、温度が下がるとOFFとなる構造から、メンブレンスイッチを利用した温度センサースイッチができる。空気層の形状、大きさなどで温度が設定でき、この基本構造から、製品化に至る色・形・デザインなどを製作し、新しい温度センサースイッチ市場が構築できると考えている。
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1973年にプリント基板を主とした設計事務所から開始し、1986年に現会社を設立。メンブレンスイッチの設計・製作のほか、通信機器・画像・医療機器等のシステム開発などを手掛ける。
日常によく使われているメンブレンスイッチ方式の温度センサーが安価で製造できるという特徴を活かして、幅広い年齢層の日常品としての使用シーンや、販路の展開などが広く想定できそうだ。