従来のアルミダイカストでは鋳造性向上のためシリコンが含有されており、アルマイト処理を行う上で、表面にできる斑の原因となっていた。アルミの純度を高めることで、超高光沢の外観は得られるが、ダイカスト鋳造は困難となる。そこで金型方案などの改善を積み重ね、約7年を費やし製品化に成功。それまで実現不可能であった超高光沢アルマイト処理のできる世界初の純アルミダイカスト製品「CERACAST」が完成した。
現在、超高光沢アルマイト品はプレス、もしくは鍛造、または切削対応して製品を作っている。プレスや鍛造では形状の自由度に制限があり、切削ではコストの問題や量産数量に制限がある。
純アルミダイカストによる超高光沢アルマイト製品が完成した事で、形状の自由度が増し、また切削に比べ初期投資は嵩むものの、コストは1/2以下に抑えることができる。また、一体成形も可能となった。
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1936年創業。自動車・ガス器具・光学・電気部品など、幅広い分野において金型の設計から生産まで、お客様のニーズを大切にしながらアルミニウム合金・亜鉛合金のダイカストを行う。
通常のアルマイトはマットな仕上げ。そこで今回の製品ならではの美しい光沢仕上げが活きる物や、アルミダイカストとアルマイトの魅力が活きるビジネスを検討し、安価なものから高価なものまで幅広いアイデアを期待したい。