長年培ってきたマネキン、ディスプレイ器具の製作技術を活用した新規開発。ハンドレイアップ工法での造型、多品種少量生産に適した工法のため、機械成形に比べ成形用型が安価で、数mの大きなものから、数cmの小さな造型物まで製作可能。さらに、リサイクル手段の限られる動植物由来加工品(布生地・繊維・紙類など)も再利用可能であり、その素材特有のディテールや個性を生かした製品も製作することが可能。
素材は、熱硬化性樹脂(植物由来の樹脂)と木材・貝殻・果実種・果実皮(天然)、あるいは布・紙・糸(加工品)を使用。基本的にはFRP成形と同じだが、補強繊維に天然繊維を使用し、ガラス繊維は使わない。例えば繊維・服飾などの生産・製造から出る残余生地や、建築等の木材加工から出る廃材といった、大量に廃棄される動植物由来加工品を加工・成型してオブジェ化し、再利用することが可能。
株式会社ヤマトマネキン(江東区) ホームページ
1947年創業。マネキン、人体解剖模型、その他教育用標本模型類の製造販売を開始。日本におけるマネキン、ディスプレイ器具の草分け。その後、時代に合わせたマネキンや、店舗什器などの開発を続けている。
多品種少量生産、大型成形に向いているなどの特徴を活かしたダイナミックなアイデアが期待される。バイオマスを条件に使う場合には、地域を特定した自然物産廃の活かし方など、地域との連携を想定した現実的なビジネス提案としてほしい。