2015年度「東京ビジネスデザインアワード」

2013年度 東京ビジネスデザインアワード

2013年度 東京ビジネスデザインアワード 審査委員長挨拶

昨年の審査を通して、東京の中小企業が持つ技術が素晴らしいことを再確認しました。
そのほとんどは、最先端の研究で生まれたわけでなく、
一般に知られた技術に応用を加え経験を磨き高められたものでした。
デザインが持つポテンシャルは、「見立て」の力にクリエーションを加えて
新しい価値へ「転化」できることです。
デザインの力で東京が持っている技術という資産をどう「見立て」、
どのように「転化」して活かしていくかを真剣に考えれば、
新しいビジネスが羽ばたく可能性は無限にあると信じています。
2年目の本年度は、昨年受賞した企業とデザイナーが、
現在進めているプロジェクトをバックアップするシステムを構築して、
社会に羽ばたく製品づくりを支援する体制を整えています。
東京ビジネスデザインアワードでは、受賞アイデアを製品へと具現化する
プロジェクトの現場をサポートすることで、
中小企業とデザイナー双方の関係性を強固にし、製品の将来性を高めていきます。 2013年度 東京ビジネスデザインアワード審査委員長
廣田尚子

2013年度 東京ビジネスデザインアワード 審査委員会

審査委員長 廣田 尚子
プロダクトデザイナー / 有限会社 ヒロタデザインスタジオ 代表
川田 誠一
工学博士 / 産業技術大学院大学 産業技術研究科長・教授
日高 一樹
デザイン・知的財産権戦略コンサルタント / 日高国際特許事務所 所長 弁理士
松井 龍哉
ロボットデザイナー / フラワーロボティクス株式会社 代表
山田 遊
バイヤー・クリエイティブディレクター / 株式会社method 代表

2013年度 東京ビジネスデザインアワード 審査方法

審査方法
テーマ・提案ともに実現性や、市場性などについて、多角的視点から評価・選定します。

テーマ審査
企業からのテーマ内容を書類審査
提案一次審査
デザイナーからの提案を企画書で書類審査
提案二次審査
テーマ選定企業とともに、
一次審査を通過した提案から「テーマ賞」を評価選定
提案最終審査
「テーマ賞」受賞デザイナーによる公開プレゼンテーション
「最優秀賞」「優秀賞」を評価選定

2013年度 東京ビジネスデザインアワード スケジュール

スケジュール

2013年4月25日(木)
概要発表・テーマ募集開始
企業からテーマを募集
6月11日(火)
13:30~15:00
企業向け テーマ応募説明会
インターナショナル・デザイン・リエゾンセンターにて
(東京都港区赤坂9-7-1ミッドタウン・タワー5F 東京ミッドタウン・デザインハブ内)
6月28日(金)
テーマ募集締切
締切日までに必着
7月9日(火)
テーマ審査
企業からのテーマ内容を書類審査
8月8日(木)
テーマ発表・提案募集開始
ウェブサイト等にて発表
9月3日(火), 5日(水)
19:00 〜 21:00
デザイナー向け 提案応募説明会
東京ミッドタウン・デザインハブ内
インターナショナル・デザイン・リエゾンセンターにて
(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F)
9月下旬
テーマ企業への工場見学
10月16日(水)
提案募集締切
締切日までに必着
10月22日(火)
提案一次審査
デザイナーからの提案を企画書で書類審査
11月21日(木)
提案二次審査
テーマ選定企業とともに、一次審査を通過した提案から「テーマ賞」を評価選定
12月19日(木)
テーマ賞発表
ウェブサイト等にて発表
2014年1月29日(水)
提案最終審査・結果発表
「テーマ賞」受賞デザイナーによる公開プレゼンテーション、審査、結果発表・表彰式
東京ミッドタウン•カンファレンスRoom7にて
(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー4F)

2013年度 東京ビジネスデザインアワード テーマ一覧

デザイナーとの協働を目指す東京都内中小企業からの公募により、
2013年度は19の「テーマ」が選出されました。

[ 加 工 技 術 ]

1 金型不要、小ロット生産も可能な "超精密プラスチック切削加工" シナノ産業株式会社 (大田区)
2 燃やせて、再資源化できる "紙混合プラスチック加工技術" 有限会社三幸電機製作所(武蔵村山市)
3 天然素材や廃材も加工可能な "マネキン製作技術" 株式会社ヤマトマネキン(江東区)
4 世界最高レベルの "パイプ曲げ加工技術" 武州工業株式会社(青梅市)
5 純度の高いアルミを用いた "超高光沢アルミニウム表面処理" 東京高圧工業株式会社(大田区)
6 シート状の薄型スイッチを利用した "温度センサー技術" 飯田電子設計株式会社(板橋区)
7 省エネで丈夫な "LED投光器製造技術" サンウェイ株式会社(武蔵野市)
8 自然に優しい、間伐材を用いた寄木細工 "木地挽き技法" 株式会社ラ・ルース(渋谷区)
9 曲げ、折り、プレス、自由自在に成形可能な "金網加工技術" 石川金網株式会社(荒川区)
10 素手で曲げられ、柔軟な金属を生み出す "レーザーカット技術" 株式会社東新製作所(大田区)

[ 素 材 ]

11 柔軟性・伸縮性・通気性を持つ、 "布製伸縮ヒーター" 株式会社三機コンシス(江戸川区)
12 火山灰を活用した "抗菌・消臭・除湿塗料" 株式会社アイ・ティー・ピー(板橋区)
13 木の質感を再現できる "3Dプリンター(積層造形機)用材料" SOLIZE Products株式会社(千代田区)
14 お湯に入れると柔らかくなる "プラスチックねんど" ヒノデワシ株式会社(墨田区)

[ そ の 他 ]

15 点字印刷技術を応用した "疑似ラインストーン加工技術 株式会社新興グランド社(北区)
16 0.1mm罫が表現できる "レーザーマーキング加工" と "粘着シール加工" 株式会社タック印刷(墨田区)
17 スマートフォンをかざすと動画が浮かび上がる "エンターテインメントカード" 株式会社田中紙工(板橋区)
18 誰の声でも低コストで高品質の "オリジナル音声合成" 株式会社エーアイ(文京区)
19 一瞬で固定、ワンタッチで解除できる "耐震固定器具" 株式会社山小電機製作所(大田区)

2013年度 東京ビジネスデザインアワード 受賞発表

テーマ:
点字印刷技術を応用した
“疑似ラインストーン加工技術”
株式会社新興グランド社(北区)

【テーマ賞】

擬似ラインストーンの美しさと
機能を活かした、インテリア製品

津留 礼子、津留 敬文【MEDUUM】

なお、提案審査の結果、以下はテーマ賞該当なしとなりました。
1. 金型不要、小ロット生産も可能な"超精密プラスチック切削加工" シナノ産業株式会社
2. 純度の高いアルミを用いた"超高光沢アルミニウム表面処理" 東京高圧工業株式会社
3. 素手で曲げられ、柔軟な金属を生み出す"レーザーカット技術" 株式会社東新製作所
16. 0.1mm罫が表現できる "レーザーマーキングシール加工" 株式会社タック印刷
17. スマートフォンをかざすと動画が浮かび上がる"エンターテインメントカード" 株式会社田中紙工
18. 誰の声でも合成でき、低コストで高品質の"オリジナル音声合成" 株式会社エーアイ
19. 一瞬で固定、ワンタッチで解除できる"耐震固定器具" 株式会社山小電機製作所

2013年度 東京ビジネスデザインアワード 提案最終審査 総評

本年度東京ビジネスデザインアワード最終提案審査でのデザイナーによるプレゼンテーションは、まずそれぞれのクオリティの高さに感動しました。昨年度の創設から2回目で、このアワードの立ち位置がはっきりしたようにも思えます。

まず、このアワード自体が、中小企業のビジネスを創る場であること。
これには、ビジネスデザインの設計と、モノに付随するデザイン、両方のクオリティが必要です。東京ビジネスデザインアワードでは本年度から2年計画で受賞者をサポートする仕組みとしました。
今回のプレゼンテーションで各デザイナーから発表された素晴らしいクオリティのデザイン計画を、今後実際にビジネスに結びつけていく部分、また更にビジネスとしての新規性、独自性を組み立てる部分で必要に応じて、私たち審査委員、そして東京都と事務局がアドバイスやサポートをしていきます。
しかし、そのサポート以上に重要なのが、企業とデザイナーが一体になって舟を漕いでいけるかということです。そのような意味では、今回、デザイナーと企業との相思相愛が視覚化されている発表もあり心強く感じました。

また、もうひとつが、デザイナー同士あるいは企業同士を結びつける場であること。
デザインプロセスの中には、マーケティングセンスやビジネスの組み立て能力を必要とする場面が必ず出てきます。その時に、それぞれの分野を得意とした人が集まってチームで取り組むことで、今後日本のデザインそのものが幅広い価値を持つのではないかと考えます。
また、企業同士でも今回の新しいチャレンジを機に、地域企業間連携をおこない、プロジェクトを一緒に作る仲間を増やしていくことで、単に下請けへ発注するということではない、新しいものづくりネットワークを創っていくことができるのです。

この東京には、それだけのオリジナリティを創り出せる土壌があります。
今後もこの東京オリジナルのものづくりとデザインを、このビジネスデザインアワードから発信していきたいと思います。 審査委員長 廣田 尚子