東京都が主催するデザイナーを対象としたデザインコンサルティング講座「TOKYO DESIGN EXERCISE」は、中小企業と効果的にデザイン開発を行うために有用な知識の幅や視野を広げるための講座です。
いま、生活者の「もの」や「こと」に対する価値観は大きく変化しています。それに伴い、そのつくり手であるデザイナーに求められるスキルや、考え方もますます広がりを見せています。実務的なデザインスキルだけでなく、クライアントから潜在的な要望を聞き出しニーズを把握するコミュニケーション能力、プロジェクトを円滑に進めるための調整能力、そしてクライアントのビジネス全体をプロデュースする能力など様々な力が中小企業との協働において重要なスキルといえるでしょう。
本年度は企画から販売、宣伝までに至るプロセスをテーマとし、各回、最前線で活躍されているプロデューサー、ディレクター、あるいはボーダレスに活躍するデザイナーの方々などにお話を伺い、デザイナーやデザインに関わる人が産業とデザインの「つなぎ手」となるためのヒント獲得を目指します。新たな価値をつくるためにデザインの力を発揮したいと考える、意欲ある方々の受講をお待ちしています。
日 程 | 講 師 | 申込期限 | |
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第1回 | 2月17日(火) 19:00 ~ 20:30 |
クリエイティブを事業化するには天野 譲滋 デザインビジネスプロデューサー/株式会社ジョージクリエイティブカンパニー代表 | 受付終了 |
第3回 | 2月23日(月) 19:00 ~ 20:30 |
新たな魅力の宿らせ方 居山 浩二 アートディレクター、デザイナー/株式会社イヤマデザイン 代表 | 受付終了 |
日 程 | 講 師 | 申込期限 | |
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第2回 | 2月19日(木) 19:00 ~ 20:30 |
デザイナーとして知っておくべき知財の話
第2回 前半(講義) 第4回 後半(ワークショップ) 日高 一樹 デザイン・知的財産権戦略コンサルタント/日高国際特許事務所 所長 弁理士 |
受付終了 |
第4回 | 2月25日(水) 19:00 ~ 20:30 |
日 程 | 講 師 | 申込期限 | |
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第5回 第6回 | 3月7日(土) 13:00 ~ 16:10 |
バイヤーから見た、商品・ショップ成功のメソッド
※ 2講座連続 山田 遊 バイヤー、監修者/株式会社メソッド代表取締役 |
受付終了 |
日 程 | 講 師 | 申込期限 | |
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第7回 | 3月14日(土) 10:00 ~ 11:30 |
建築・デザイン事務所におけるPRとは 武藤 智花 建築PRアドバイザー/有限会社ネオプラスシックステン 代表取締役 | 受付終了 |
第8回 | 3月18日(水) 19:00 ~ 20:30 |
流行を生み出すアイディアのつくり方 草なぎ 洋平 編集者/株式会社東京ピストル 代表 | 受付終了 |
第1回 2月17日(火)19:00~20:30
天野譲滋(デザインビジネスプロデューサー/株式会社ジョージクリエイティブカンパニー代表)
クリエイティブを事業化するには
話題の「CIBONE」「George's」「スーベニアフロムトーキョー」「ハーマンミラーストアトーキョー」等の店舗から大ヒットの「東京国立博物館 考古学フィギュア」のプロダクトなど多数のプロジェクトをデザインビジネスプロデューサーとして、コンセプトづくりから店舗のデザインやオペレーション、プロモーションまで幅広く手掛ける天野譲滋氏。クリエイティブとビジネスを両立することに悩みをかかえているデザイナーも少なくないかもしれません。デザインを切り口に話題や売上げに結びつけてきたご経験から、「クリエイティブと事業」を考える上で大切なポイントをお話頂きます。
天野 譲滋(George Amamo):デザインビジネスプロデューサーとして「デザイン」をビジネスとして成立させ るプロフェッショナル。話題性と売れる物販や飲食のショッププロデュース、 メーカーとデザイナーをディレクションした売れる商品開発、リアルな企業戦略 プロモーションやマーケティングを多数手がける。
第3回 2月23日(月)19:00~20:30
居山浩二(アートディレクター、デザイナー/株式会社イヤマデザイン 代表)
新たな魅力の宿らせ方
これまでのマスキングテープにない色展開や、和柄、ストライプなどの柄もので人気を博しているカモ井加工紙株式会社のマスキングテープ「mt」。製品展開の幅広さに加え、現在では展示会や本社工場の見学会などのイベントも開催し、国内外の著名なデザイン賞を受賞するなど、高く評価されています。この総合ディレクションなどを手掛ける居山浩二氏に既存プロダクトに新たな魅力を宿らせ、価値あるデザインを生み出す手法や考え方についてお伺いします。
居山 浩二(Koji Iyama):多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。日本デザインセンターを経て、イヤマデザイン設立。主な仕事に集英社「ナツイチ」キャンペーン、カモ井加工紙『mt』ブランディング、NHK大河ドラマ「龍馬伝」アートディレクション、ANA「Inspiration of Japan」、東京大学医科学研究所など。JAGDA新人賞、カンヌ国際広告祭金賞、SPIKES ASIAグランプリ、ニューヨークADC金・銀・銅賞、D&AD銀賞、ONE SHOW銀賞、SDA最優秀賞、red dot award:communication design2012、ブルーノ国際ポスタービエンナーレ The Union of Visual Artists of the Czech Republic Awardなど受賞多数。
http://iyamadesign.jp/
第2回 2月19日(木)19:00~20:30 ※前半(講義)
第4回 2月25日(水)19:00~20:30 ※後半(ワークショップ)
日高一樹(デザイン・知的財産権戦略コンサルタント/日高国際特許事務所 所長 弁理士)
デザイナーとして知っておくべき知財の話
「優れた技術やオリジナルの素材」を持つ中小企業は、デザイナーにとって強力なパートナーとなり得ます。志が同じ企業と出会えたチャンスを、継続して良好なパートナーシップを築いていくにはどのようにすれば良いのでしょうか。日本で有数のデザイン分野のコンサルタントとして豊富な経験を持つ日高一樹氏を迎え、1回目はデザインビジネスに必要な知財の基礎知識を、2回目は企業との契約に活かす、知財の実践的な考え方をワークショップ形式で解説します。
日高 一樹(Kazuki Hidaka):金沢美術工芸大学産業デザイン科工業デザイン専攻卒業後、通商産業省特許庁入庁。特許庁審査官、通産省デザイン行政室課長補佐を経て日高国際特許事務所を設立。商品開発における知的財産権戦略のプロフェッショナルとして活動。「知的財産権と企業経営」「デザインリスクマネジメント」などに関する講演・執筆多数。京都工芸繊維大学特任教授、金沢美術工芸大学、東京芸術大学、芝浦工業大学などで講師を務める。
http://www.hidaka-ipo.com/
第5・6回 3月7日(土)13:00~16:10 ※2講座連続
山田遊(バイヤー、監修者/株式会社メソッド 代表取締役)
バイヤーから見た、商品・ショップ成功のメソッド
ショップのプロデュースやディレクション、イベントのプランニングなど、現在、世界をフィールドにさまざまなジャンルで活躍中の山田遊氏。「スーベニアフロムトーキョー」、「Tokyo's Tokyo」、「PASS THE BATON」など、話題になっている数多くのショップの立ち上げからプロデュースに関わり、ヒットメーカーとして最も注目を集めています。マーケティングからモノの目利きや陳列の方式、空間のプロデュース方法まで、ショップ経営を成功させるノウハウについてお話頂きます。
山田 遊(Yu Yamada):東京都出身。南青山のIDEE SHOPのバイヤーを経て、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして活動を始める。現在、株式会社メソッド代表取締役。2013年「別冊Discover Japan 暮らしの専門店」エイ出版社、2014年「デザインとセンスで売れる ショップ成功のメソッド」誠文堂新光社より発売。グッドデザイン賞審査委員をはじめ、各種コンペティンションの審査員や、京都精華大学非常勤講師など、教育機関や産地などでの講義・講演など、多岐に渡り活動中。
http://wearemethod.com/
第7回 3月14日(土)10:00~11:30
武藤智花(建築PRアドバイザー/有限会社ネオプラスシックステン 代表取締役)
建築・デザイン事務所におけるPRとは
建築・デザイン専門のコミュニケーション&PRエージェンシーを立ち上げられた武藤智花氏。「建築家とメディア」、「海外と日本」をつなぐ架け橋的存在として、様々な建築家・デザイナーたちの海外コミュニケーションとPRを担ってきたご経験から、ものづくりに携わるすべての方が持つべきPRの視点やその手法についてお話を伺います。
武藤 智花(Chika Muto):2001年武蔵野美術大学卒業。クライン ダイサム アーキテクツにて広報・オフィスマネージャー・イベントコーディネーターなど建築家のサポートに従事。2006年建築家・デザイナーを対象に海外コミュニケーションやPRをサポートする有限会社ネオプラスシックステンを設立。
http://www.neoplus610.com/
第8回 3月18日(水)19:00~20:30
草なぎ洋平(編集者/株式会社東京ピストル代表)
流行を生み出すアイディアのつくり方
昨今のグラノーラブームをけん引した代々木上原のグラノーラ専門店「GANORI」のプロデュース&運営、日本近代文学館内の文学カフェ「BUNDAN COFFEE &BEER」、ももいろクローバーZ の公式ツアーパンフレットの編集長など、世の中のあらゆることを編集し、新しい価値を生み出してきた草なぎ洋平氏。流行を生み出す商品の作り方、その戦略についてお聞きします。
草なぎ 洋平(Yohei Kusanagi):1976年東京都生まれ。2006年にクリエイティブカンパニーの株式会社東京ピストルを設立。代表取締役社長として、編集を軸にデザインディレクション、コンサルティング、飲食プロデュース等幅広い業務をこなす。
http://tokyopistol.com/
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