TOKYO DESIGN
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「TOKYO DESIGN EXERCISE」

東京都が主催するデザイナーを対象としたデザインコンサルティング講座「TOKYO DESIGN EXERCISE」は、中小企業と効果的にデザイン開発を行うために必要となる知識を習得するための講座です。
いま、生活者の「もの」や「こと」に対する価値観は大きく変わりつつあります。それに伴い、そのつくり手であるデザイナーに求められているスキルや、必要となる考え方もますます広がっています。
また、デザイナーには実務的なデザインスキルだけでなく、クライアントから潜在的な要望を聞き出しニーズを把握するコミュニケーション能力、適切な人材を配置しプロジェクトの全体管理をおこなう調整能力、そして、そのクライアントのビジネス全体をデザインするプロデュース能力が求められています。これらは特に、中小企業との協働においては必要不可欠のスキルといえます。
この講座では、最前線で活躍されているプロデューサー、デザインディレクター、あるいはボーダーレスに活躍するデザイナーの方々にお話を伺い、デザイナーやデザインに関わる人々が産業とデザインの「つなぎ手」となるためのヒント獲得を目指します。
新たな価値をつくるためにデザインの力を発揮したいと考える、意欲ある方々の受講をお待ちしています。

■ スケジュール・講師(予定)

  日 付 時 間 講 師申込期限
第1回2月20日(水)19:00 - 20:30古田秘馬(プロデューサー/株式会社umari 代表)受付終了
第2回2月23日(土)13:30 - 15:00山田 遊(デザインディレクター/method代表)受付終了
第3回2月23日(土)15:30 - 17:00紫牟田伸子( 編集家/プロジェクトエディター)受付終了
第4回2月27日(水)19:00 - 20:30柳本浩市(デザインディレクター)受付終了
第5回3月2日(土) 10:30 - 12:00西澤明洋(ブランディングデザイナー/EIGHT BRANDING DESIGN代表) 受付終了
第6回3月9日(土)13:30 - 15:00柳原照弘(デザイナー) 受付終了
第7回3月16日(土)13:30 - 17:00
[2コマ連続]
前半 講義
松田朋春(プランナー/グッドアイデア株式会社 代表)
後半 ワークショップ
松田朋春則武 弥(アートディレクター、デザイナー/PAPERBACK 代表)
受付終了

※ 3月16日(土)のみ、前半講義・後半ワークショップを予定しているため2コマ通しての受講となります。
※ 全8コマ一括申込の場合の申込期限は2月6日(水)です。
※ 2つ以上の講座を申込む場合、申込期限は、直近の講座の申込期限となります。

受講対象:
・独立している、またはこれから独立しようと考えているデザイナー
・プランナー、プロデューサーなどで中小企業とのデザイン協働に関心のある方
・ 企画力、プロデュース力等のデザイン業務を超えたスキルアップを考えるインハウスデザイナー
受講料:
全8コマ 24,000円 (1コマずつの受講も可/その場合1コマにつき3,000円)
※ 申込書受理後、請求書を発行します。請求書に記載の期限までに、指定講座へお振込ください。
定 員:
各コマ30名
会 場:
東京ミッドタウン・デザインハブ内 リエゾンセンター
(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウンタワー5F)
主 催:
東京都
企画・運営:
公益財団法人日本デザイン振興会
申込方法:
下記から申込書をダウンロードし、必要事項記入のうえ、メールかFAXでお申し込みください。
申込書(PDF)
※ 各講座の申込〆切は原則として受講日の2週間前、あるいは定員に達した場合となります。
申込・お問
い合わせ先:
公益財団法人 日本デザイン振興会内「TOKYO DESIGN EXSERCISE」事務局宛
〒107-6205 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F
Tel:03-6743-3777 Fax:03-6743-3775
Email:tokyo-design@jidp.or.jp

■ 講義内容と講師プロフィール

第1回 2月20日(水)19:00 - 20:30 
古田秘馬(プロジェクトデザイナー/株式会社umari 代表)
「人と地域をデザインでつなげる」

ビジネスマンの朝を学びの時間として提案した「丸の内朝大学」や、生産者の見える食づくり、農家の跡継ぎや農業を目指す人をネットワーキングするなどで話題の「六本木農園」の仕掛人である古田秘馬さん。東京のみならず1年の半分は地方を巡り、その地域の良さを引き出し新しい価値を創るプロジェクトデザイナーとして注目を浴びています。古田さんには地域の新しい価値創造をデザイン視点で切り出していくその方法をお聞きします。

古田 秘馬(ふるた ひま):東京都生まれ。慶應義塾大学中退。山梨県・八ヶ岳南麓「日本一の朝プロジェクト」、東京・丸の内「丸の内朝大学」(2012年度グッドデザイン・日本商工会議所会頭賞受賞)、日本中の素敵なソーシャルプロジェクトを紹介する「いいね!JAPANソーシャルアワード」などの数多くの地域プロデュース・企業ブランディングなどを手がける。2009年、農業実験レストラン「六本木農園」を開店し、食を提供するだけでなく農業や地域をテーマとしたイベントを開催、第一次産業とデザインをつなげる活動をおこなう。
株式会社umari:http://www.umari.jp/
丸の内朝大学:http://asadaigaku.jp/
六本木農園:http://www.roppongi-nouen.jp/

第2回 2月23日(土)13:30 - 15:00 
山田 遊(バイヤー・クリエイティブディレクター/method代表)
「売り場視点のデザインディレクション」

バイヤーとして第一線で活躍し、デザインディレクション、ショップのプロデュースなど、「売る」という場面を中心に活動の幅を広げている山田遊さん。消費者に一番近い場所である「店」から発想するものづくりとデザインプロデュースについて、お話をお伺いします。

山田 遊(やまだ ゆう):1976年東京都生まれ。株式会社イデーに入社し、IDEE SHOPのバイヤーを務めたのち、恵比寿「gallery deux poissons」の立ち上げに参加、2007年、method(メソッド)を立ち上げ、フリーランスのバイヤーとして活動を始める。現在、株式会社メソッド代表取締役、NOOKA JAPAN株式会社最高執行役員、また、デザインイベント「DESIGNTIDE TOKYO」のディレクターとその運営組織である株式会社イレブンの取締役を兼任。さらに日本のものづくりを元気にするユニット「シンケン」のメンバーとしても活動。店舗のコンセプトメイキングからプロデュース、イベントの企画、内装デザインやアートディレクションの監修にいたるまで、ボーダーレスに「もの」にまつわる仕事に取り組む。主な仕事に、国立新美術館ミュージアムショップ「スーベニアフロムトーキョー」、丸の内ブリックスクエア内「PASS THE BATON」等。
method:http://wearemethod.com/
スーベニアフロムトーキョー:http://www.souvenirfromtokyo.jp/
PASS THE BATON:http://www.pass-the-baton.com/

第3回 2月23日(土)15:30 - 17:00 
紫牟田伸子(編集家/プロジェクトエディター/デザインプロデューサー)
「つくったらつなげる、流れを作る」

雑誌編集等のお仕事を経て、実際のビジネスやものづくりのプランニングとプロデュースを編集視点で創造する紫牟田伸子さん。どのように企業とコミュニケーションをとり、潜在的な要望を引き出すか、デザイナーと企業をどう繋げるか、また作るだけでなくそれを広報や販売にどう展開していくか、これまで手掛けられた数々のプロジェクトを例にお伺いしていきます。

紫牟田 伸子(しむた のぶこ):美術出版社『BT/美術手帖』『デザインの現場』編集部を経て、日本デザインセンターにて「ものごとの編集」を軸に、商品企画、コミュニケーション・プランニング/デザイン・プランニング/デザイン・プロデュースなど、社会や地域に適切に作用することを目指したデザイン・マネジメントを行う。2011年8月円満退社。同年9月より個人事務所開設。主な共著に『シビックプライド:都市のコミュニケーションをデザインする』(宣伝会議)など。
おいしいキッチンプロジェクト:http://www.o-kitchen.com/main.html
伊千呂リニューアル:http://www.ichirodesign.jp/

第4回 2月27日(水)19:00 - 20:30 
柳本浩市(デザインディレクター)
「大きな歯車の動かし方」

長年に渡る膨大なデザイン・アート・カルチャーの記録やコレクションからの知識と分析をビジネスやマーケティングに活用し、ディレクションや企業コンサルティングをフリーの立場でおこなう柳本浩市さん。個人の思想が大きな企業や集団そして社会をどのように巻き込み動かしていくか。これからのデザイナーが持つべきジェネラリスト的視点と仕組みを動かすプロジェクトマネジメントについてお話をお聞きします。

柳本 浩市(やなぎもと こういち):デザイン会社勤務を経て、2002年に商品開発やイベント・出版などを手がけるGlyph.(グリフ)を立ち上げる。幼少時代からデザイン、アート、カルチャーに関するものごとを収集、その豊富な知識を活かして、雑誌の監修、編集、執筆や展覧会の企画、プロデュース、キュレーション、企業の商品企画やデザインコンサルティング、マーケティングなど、デザインとビジネス、社会を繋げる活動を行なっている。
Web Magazine「OPENERS」連載
http://openers.jp/interior_exterior/yanagimoto_kouichi/index.html

第5回 3月2日(土)10:30 - 12:00 
西澤明洋(ブランディングデザイナー/EIGHT BRANDING DESIGN 代表)
「ブランディングデザイン」

大企業から中小企業、地域に根ざした店舗まで、様々な企業や商品のブランディングデザインを手掛ける西澤明洋さん。企業やものの魅力を引き出しぐっと伸ばすそのブランディングは多方面から注目を浴びています。デザイナーがものづくりをしていくうえであるいはプロジェクトに関わっていくうえで、どのように売るか、どう消費者に伝えていくか、その企業や商品の未来を見据えて考えることは、いま必要不可欠な要素です。ブランドの意味をデザインの力で社会に伝えている西澤さんにその手法をお伺いします。

西澤 明洋(にしざわ あきひろ):1976年滋賀県生まれ。株式会社エイトブランディングデザイン代表。「ブランディングデザイン」という視点のもと、企業のブランド開発、商品開発、店舗開発など幅広いジャンルでのデザイン活動を行っている。「フォーカスRPCD®」というリサーチからプランニング、コンセプト開発まで含めた一貫性のあるデザイン開発手法は、多方面より高い評価を得ている。主な仕事にプレミアムクラフトビール「COEDO」、抹茶カフェ「nana’s green tea」、信州味噌「ひかり味噌」、近畿日本鉄道「上本町YUFURA」、キリンビバレッジ「生茶」など。グッドデザイン賞、PENTAWARDS、THE ONE SHOWをはじめ、国内外の受賞多数。著書に「ブランドをデザインする!」(パイ インターナショナル)、「ブランドのはじめかた」、「ブランドのそだてかた」(共に日経BP社)
エイトブランディングデザイン:http://www.8brandingdesign.com/
コエドビール:http://www.coedobrewery.com/
nana's green tea:http://www.nanaha.com/
ひかり味噌:http://www.hikarimiso.co.jp/
上本町 YUFURA:http://www.yufura.jp/
生茶:http://www.beverage.co.jp/namacya/

第6回 3月9日(土)13:30 - 15:00 
柳原照弘(プロダクト・空間デザイナー)
「デザインが生まれる状況をデザインする」(仮題)

京都にスタジオを置くデザイナーの柳原照弘さんは、プロダクトや空間のデザインにとどまらず、ディレクターとしても活躍し、ものの背景にある事や仕組み、ブランドにも関わる広い視野を持ったデザイナーとしてその活動が国内外で注目されています。また、地域とネットワークを活かしながらデザインについて考える場づくり(大阪・DESIGNEAST)など、その活動は更に広がりをみせています。デザイナーがその職能をもって更に活躍の場を広げるには・・・柳原さんご自身の経験と仕事に基づきお聞きします。

柳原 照弘(やなぎはら てるひろ):1976年、香川県高松市生まれ。2002年、自身のスタジオを設立。「DESIGNEAST」ディレクター、「KARIMOKU NEW STANDARD」クリエイティブディレクター。その他、有田焼きの新ブランド「1616 arita japan」や和歌山の家具ブランド「Wax」の立ち上げにデザイナーとして関わる。国内外のさまざまな企業やメーカーとコラボレートしながら、分野横断的に新しいライフスタイルの提案を行なう。
http://teruhiroyanagihara.jp

第7回 3月16日(土)13:30 - 17:00[2コマ]
松田朋春(プランナー/グッドアイデア株式会社 代表)
(前半13:30 - 15:00 講義/後半15:30 - 17:00 ワークショップ)
「現場に寄り添うものづくり」(仮題)

プランナーの松田朋春さんは、企業とデザイナーとのコラボレーション事業を数々手掛けてきました。工場の現場とデザイナーからの提案を調整してものを作り上げていくこと、またユーザーによいものを届けるプランニング。デザイナーがものづくりをする上で必要な視点と、「ものづくり」「デザイン」「消費者」それぞれの現場を把握し繋げる「つなぎ手」としての役割について、お話をお聞きしていきます。
前半は松田さんの講義、そして後半は松田さんが近年手掛ける「典型プロジェクト」、「obla( )t(オブラート)」などで一緒に活動しているアートディレクターの則武弥さんの2人でワークショップをおこないます。
※ 3月16日(土)のみ、前半講義・後半ワークショップを予定しているため、2コマ通しての受講となります。

松田 朋春(まつだ ともはる):1964年東京生まれ。2008年にグッドアイデア株式会社を創設し、地域開発やイベント、商品開発、広告企画などに携わる。株式会社ワコールアートセンター/スパイラル チーフプランナーを兼任。企業とデザイナーのコラボレーション事業「ランデヴープロジェクト」や、視覚障害者が開発に携わった「ダイアログ・イン・ザ・ダーク・タオル」、「千葉県柏の葉地区の地域活動「はっぱっぱ体操」「キノピオプロジェクト」など幅広いプロデュースをおこなう。最近の仕事に、誰にでもそれとわかる原型的なデザインを日本の優れた工場と協働して商品開発する「典型プロジェクト」や、詩を本の外にひらくデザインレーベル「obla( )t(オブラート)」など。
グッドアイデア株式会社:http://goodidea.co.jp/
典型プロジェクト:http://www.tenkeiproject.jp/
obla( )t(オブラート):http://www.oblaat.jp/

*ワークショップ講師
則武 弥(アートディレクター、デザイナー/PAPERBACK 代表)

則武 弥(のりたけ わたる):1987年京都精華大学デザイン学科卒業。広告プロダクションを経て株式会社アートインターリレイションズ入社。写真家植田正治の展覧会、美術館設立、またフォトディレクションに携わる。1995年ペーパーバッグ設立。CI、VI、教科書や写真集などの出版物をはじめ、建築家とのユニットで空間デザインを手掛ける。「東京ピクニッククラブ」アートディレクション 。「典型プロジェクト」「obla( )t(オブラート)」のメンバーとしても活動している。
PAPERBACK:http://www.paperback.jp/

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