TOKYO DESIGN
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「TOKYO DESIGN EXERCISE」

東京都が主催するデザイナーを対象としたデザインコンサルティング講座「TOKYO DESIGN EXERCISE」は、中小企業と効果的にデザイン開発を行うために必要となる知識を習得するための講座です。 本年度は特に中小企業と「地域」をテーマに講座を展開します。
人々の価値観が変革し、経済的豊かさの追求から、より本質的なくらしの豊かさの追求へと意識が高まるなか、地域の産業と経済を支える中小企業 の活動は、日本のビジネスが次のフェーズへと進むための重要な鍵を握っています。
日本の各地域で「デザイン」という知恵により企業あるいは地域が持つ特色を活かして大きな効果を生み出す事例が注目されています。
いま、デザイナーには実務的なデザインスキルだけでなく、デザインを必要とする人たちの声に耳を傾け解決の糸口を見つける能力、そして要件を まとめ実現化するためのビジョンを描くスキル、消費者と作り手を結ぶ「つなぎ手」としての役割が求められているのではないでしょうか。
この講座では、現場の最前線で活躍されているプロデューサー、デザインディレクター、あるいはボーダーレスに活躍するデザイナーの方々に生の お話を伺い、デザイナーやデザインに関わる人々が地域と産業とデザインの良き「つなぎ手」となるためのヒントを得ることを目的としています。
新たな価値をつくるためにデザインの力を発揮したいと考える、意欲ある方々の受講をお待ちしています。

■ スケジュール・講師

  日 程 講 師申込期限
第1回2月26日(水)
19:00~20:30
デザインと地場産業における協業のあり方金谷 勉 クリエイティブディレクター/セメントプロデュースデザイン 代表取締役 受付終了
第2回3月1日(土)
14:00~15:30
「産地を次世代につなぐ」という実践大木 貴之 プロデューサー/LOCAL STANDARD株式会社 代表受付終了
第3回3月1日(土)
16:00~17:30
関わるすべての人が豊かになるデザイン山田 佳一朗 デザイナー/KAICHIDESIGN 代表受付終了
第4回3月5日(水)
19:00~20:30
ライフスタイルを編集する大熊 健郎 プロデューサー/CLASKA Gallery & Shop "DO" バイヤー、ディレクター受付終了
第5回3月6日(木)
19:00~20:30
「伝える」を「つなげる」鈴木 正晴 商人/株式会社コンタン 代表受付終了
第6回3月12日(水)
19:00~20:30
地域生活の中の課題発見から解決までの道筋服部 滋樹 デザイナー、クリエイティブディレクター/graf 代表受付終了
第7回3月13日(木)
19:00~20:30
地域ブランドのつくり方高橋 俊宏 編集者/『Discover Japan』 編集長受付終了
第8回3月25日(火)
19:00~20:30
総合デザインで元気をつくる江副 直樹 クリエイティブディレクター、プロデューサー/ブンボ株式会社 代表受付終了

セミナーは定員に達しましたので 申込受付を終了致しました。
多数のご応募ありがとうございました。

受講対象:
・独立している、またはこれから独立しようと考えているデザイナー
・プランナー、プロデューサーなどで中小企業とのデザイン協働に関心のある方
・ 企画力、プロデュース力等のデザイン業務を超えたスキルアップを考えるインハウスデザイナー
受講料:
全8コマ 24,000円 (1コマずつの受講も可/その場合1コマにつき3,000円)
※ 申込書受理後、請求書を発行します。請求書に記載の期限までに、指定口座へお振込ください。
定 員:
各コマ30名
会 場:
東京ミッドタウン・デザインハブ内 リエゾンセンター
(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウンタワー5F)
主 催:
東京都
企画・運営:
公益財団法人日本デザイン振興会
申込方法:
下記から申込書をダウンロードし、必要事項記入のうえ、メールかFAXでお申し込みください。
申込書(PDF)
※ 各講座の申込〆切は原則として受講日の2週間前、あるいは定員に達した場合となります。
申込・お問
い合わせ先:
公益財団法人 日本デザイン振興会内「TOKYO DESIGN EXSERCISE」事務局宛
〒107-6205 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F
Tel:03-6743-3777 Fax:03-6743-3775
Email:tokyo-design@jidp.or.jp

■ 講義内容と講師プロフィール

第1回 2月26日(水)19:00 - 20:30
金谷 勉(クリエイティブディレクター/有限会社セメントプロデュースデザイン 代表取締役)
デザインと地場産業における協業のあり方

グラフィックデザインを中心に企業のCI・VIやWeb・プロダクト・アパレルまで手がけるボーダーレスな次世代型デザイン会社「CEMENT PRODUCE DESIGN」を率いる金谷勉さん。地域の中小企業との商品開発やプロデュース活動を経て、体感・実行してきた「産地と市場を見据えた形での協業」のポイント、事業として継続できるものづくりについてお聞きします。

金谷 勉(Tsutomu Kanaya):1971年大阪生まれ。企画制作会社、広告制作プロダクション勤務を経て、1999年「CEMENT PRODUCE DESIGN」を設立。PARCOの広告デザイン、フランフランとの商品企画開発、UNIQLOの企業コラボTのディレクションなどを手がけるほか、自社で500店舗の流通先を持っていることを強みに、自社プロダクトを企画、生産、流通まで展開。旭川の木工産地、福井のリボン産地や愛知の陶磁器の産地等との商品開発をおこなう。
CEMENT PRODUCE DESIGN:http://www.cementdesign.com/

第2回 3月1日(土)14:00 - 15:30
大木 貴之(プロデューサー/LOCAL STANDARD株式会社 代表)
「産地を次世代につなぐ」という実践

「ここだからやらねばならないこと。ここだからできること。」を考える会社、LOCAL STANDARD株式会社 代表の大木貴之さん。総合プロデューサーを務める「ワインツーリズムやまなし」では、ぶどうの生産からワインづくり、レストラン、観光サービスまで地域連環による6次化を促進してきました。現場目線で日常に立脚した「ありそうでなかった」切り口を探し、地域の人々を巻き込んで盛り上げるコトづくりの背景をお聞きします。

大木 貴之(Takayuki Oki):1971年山梨県生まれ。企業にてPR・広告・編集・店舗開発などを経験の後、地元山梨へ。「地方こそ人材が必要。それには場が大切。まず人の集まる場をつくろう」と、2000年に「FourHearts Cafe」をオープン。2003年頃より「地域から発信」の構築に取り組む。現在「ワインツーリズムやまなし」の総合プロデューサーを務める。2013年グッドデザイン・地域づくりデザイン賞受賞。
LOCAL STANDARD株式会社:http://localstandard.co.jp
ワインツーリズムやまなし:http://www.yamanashiwine.com/

第3回 3月1日(土)16:00 - 17:30
山田 佳一朗(デザイナー/KAICHIDESIGN 代表)
関わるすべての人が豊かになるデザイン

地場産業とのコラボレーションを数多く手がけてきたデザイナーの山田佳一朗さん。プロダクトデザインを軸に、企業の潜在ニーズをコミュニケーションを通して引き出し、それに合わせた形で、広報や販売の展開などの総合デザインプロデュース提案までをおこなっています。地場産業×デザインにおける協業の重要点をお聞きします。

山田 佳一朗(Kaichiro Yamada):1997年、武蔵野美術大学工芸工業デザイン学科インテリアデザイン専攻を卒業後、同大学研究室助手を経て2004年にKAICHIDESIGNを設立。「違和感」を「共感」に変えるインテリアプロダクトのデザインを手掛ける。愛知県瀬戸の陶磁器や、秋田県角館の伝統工芸品樺細工など、地場産業との協業も数多く、産地と産地を繋げる活動もおこなう。
KAICHIDESIGN:http://kaichidesign.com/

第4回 3月5日(水)19:00 - 20:30
大熊 健郎(プロデューサー/CLASKA Gallery & Shop "DO" バイヤー、ディレクター)
ライフスタイルを編集する

2008年からCLASKA Gallery & Shop "DO" のプロデュースと統括責任者を務める大熊健郎さん。ものと情報と人を結びつける編集視点からの店づくりをおこない、現在では都内を中心に7店舗を展開しています。全国の産地を歩いて経験したものの価値と魅力の引き出し方、ものを紹介するにとどまらない「売れる」売り場づくりの背景をお聞きします。

大熊健郎(Takeo Okuma):1969年東京生まれ。慶應大学文学部卒業後、インテリアショップIDEEに入社し、法人営業、プレス、バイイング、商品企画などの業務を担当。14年間勤務の後、全日空の機内誌「翼の王国」の編集者を経て、目黒CLASKAのリニューアルに携わる。現在はCLASKA Gallery & Shop "DO"のバイヤー兼ディレクターを務める。
CLASKA Gallery & Shop "DO":http://do.claska.com/

第5回 3月6日(木)19:00 - 20:30
鈴木 正晴(商人/株式会社コンタン 代表)
「伝える」を「つなげる」

日本全国から丁寧なものづくりや、職人の手による工芸品・食品などの「日本の優 れもの」を集め販売するショップ「日本百貨店」を手がける鈴木正晴さん。作り手と使い手の出会いの場を提供する売り場づくりと、産地とのコ ミュニケーション、仕掛け人の立場からのデザイナーとの協業などについてお聞き します。

鈴木 正晴(Masaharu Suzuki):1975年神奈川県生まれ。東京大学教育学部卒業後、伊藤忠商事株式会社に入社。アパレル関連の部門で、素材、生産から小売部門まで幅広 く担当。その後ブランドマーケティング事業部に移動し2006年退社。株式会社コンタンを立ち上げ、国内外の商品や食品のブランディング業務 をおこなう。2010年東京・御徒町に「日本百貨店」をオープン。浅草、横浜、吉祥寺に出店 し、2013年7月には食品専門の「しょくひんかん」を秋葉原駅前にオープン。駅のホームや空港など、様々な場所で「つくる」と「つか う」の「出会いの場」を創出する。
日本百貨店:http://nippon-dept.jp/

第6回 3月12日(水)19:00 - 20:30
服部 滋樹(デザイナー、クリエイティブディレクター/graf 代表)
地域生活の中の課題発見から解決までの道筋

家具、空間、グラフィック、プロダクトデザイン、アートから食に至るまで、多種多様に活動するクリエイティブ集団「graf」代表の服部滋樹さん。「暮らしのための構造」をキーワードに新しい暮らしの価値提案を経て、地域を繋ぐコミュニティ型プロジェクトや取り組みで「フラットな関係性でモノが生まれていく構造」創造に挑む原点と考え方をお聞きします。

服部 滋樹(Shigeki Hattori):1970年大阪生まれ。インテリアショップ、デザイン会社勤務を経て、1998年にgrafを立ち上げる。建築、インテリアなどにかかわるデザインやディレクションなどを手がけ、近年では地域再生などの社会活動にもその能力を発揮している。2003年から開始した淡路島での雇用創出を軸にした地域活性プロジェクト「淡路はたらくカタチ研究島」にスーパーバイザーとして参加。
graf:http://www.graf-d3.com/
淡路はたらくカタチ研究島:http://hatarakukatachi.jp/

第7回 3月13日(木)19:00 - 20:30
高橋 俊宏(編集者/雑誌『Discover Japan』編集長)
地域ブランドのつくり方

建築やインテリア、デザイン系のムックや書籍など幅広いジャンルの出版を手掛けた後、2009年に「日本の魅力、再発見」をテーマにした雑誌「Discover Japan」を創刊し、編集長を務めてきた高橋俊宏さん。編集者の視点から見る地方活性の活動やものづくりの現場で感じたこと、現在日本各地で展開されている「地域ブランドづくり」活動の現状と課題から、デザイナーに求められていることについてお聞きします。

高橋 俊宏(Toshihiro Takahashi):1973年岡山県生まれ。1999年エイ出版社入社。2009年に日本の魅力、再発見をテーマにした雑誌「Discover Japan」を創刊、編集長を務める。雑誌を通して地方活性の活動にも積極的に関わる。現在、やまなし観光大使、山梨県富士山世界遺産センター整備検討委員、いいね! JAPANソーシャルアワード委員会メンバー、亘町復興推進委員、クールジャパン 地域プロデューサー派遣検討委員。
Discover Japan:http://discoverjapan-web.com/

第8回 3月25日(火)19:00 - 20:30
江副 直樹(クリエイティブディレクター、プロデューサー/ブンボ株式会社 代表)
総合デザインで元気をつくる

九州・筑後地域の雇用創出と商売繁盛をデザイン活用により展開する地域活性プロジェクト「九州ちくご元気計画」や、昨年から淡路島で開始した「淡路はたらくカタチ研究島」など、行政と地域企業とを連携する事業プロデュースで注目を集めている江副直樹さん。コンセプトワークを通して人々の意識改革に挑む「総合デザイン」の実践話をお聞きします。

江副 直樹(Naoki Ezoe):1956年佐賀生まれ。西南学院大学法学部中退後、様々な仕事を経て、1997年に商品開発と広報計画を柱とする事業プロデュースの会社Bunboを設立。農業、商業、工業、観光、地域活性など、コンセプト重視の事業戦略提案とその実現が主な仕事。ときどき原稿書き。1999年から福岡デザイン専門学校で非常勤講師。13年間の福岡県朝倉郡東峰村暮らしを経て、2013年11月から大分県日田市在住
Bunbo:http://bunbo.jp/profile/

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