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社会人を対象としたキャリア支援ノウハウの活用

Cross-Boundary Project

アピールポイント

● 企業のキャリア研修を運営してきたが、そこにはないオリジナルのプログラムを開発した。
● 企業勤務者、自営業、フリーランスと多様な市民のキャリア相談に乗っており、その課題に対応した経験がある。
● 自分の人生をどうするかという全国民のテーマであり、複数の社会課題を解決する社会貢献事業である。

テーマとなる技術や素材について悩んでいること

● キャリアワークショップはマンネリ化。見てわかるワークブック(キャリアデザイン帳)、ゲーミフィケーションなどユーザーインターフェイスを考えたい。
● すべての自治体に提案・提供していきたいが、効果的なプロモーション策がない。
● 参加者のキャリアや越境学習、福祉施設の対応に関するデータをためて、サービス開発と自動化を推進。顧客を自治体から企業、そして市民(BtoC)に拡大するプロセス展開とビジネスモデルを描きたい。

テーマ概要

人生100年時代は、転職、副業、兼業、ボランティア、学び、遊び、地域活動など、複数のステージを同時にあるいは移動しながら生きていくといわれています。今後はこうした変化を理解し「物の見方」「課題解決力やコミュニケーション力などの基礎力」「心身の元気を維持する力」の3つで構成される「無形資産」を蓄えていくことが重要です。私はその現状を測定するオリジナルの「無形資産チェックリスト」を提供し、自己理解を促しながら自分らしく生きる道筋を考えるワークショップを提供しています。希望者には地域で活動する福祉団体、市民団体を紹介し、一定期間その組織で働いてみる「越境学習」を提供します。これによって一人ひとりが「無形資産」を開発し、地域に居場所をつくることで、自信とビジョンを再構築することが可能となります。

特許・受賞歴・実績・クチコミ

「地域からすると、いかにリタイア組を活動に参加させるか。福祉側からすると、適応しない人に来てもらうと困る。この2つを研修&アセスメント・教育で予防できる点が良い」(日本女子大福祉学科准教授)
「社会福祉法人は法律改正で社会貢献を求められている。また人手不足でもあり、多様な市民が地元の福祉団体で働くことは歓迎したい。実際企業のシニアを受け入れたことがあるが、十分働くことができると感じている」(社会福祉協議会幹部)
「社員のモチベーションが上がるのではと感じ、ぜひ取り入れたい」(大手企業経営者)

Q.自社ならではの強み、他社との違いは?

キャリア研修だけでは差別化は難しいが、越境学習がついているプログラムは他にありません。無形資産チェックリスト(66の設問により、無形資産の状態がレーダーチャートで表示される)はオリジナルです。

Q.いま抱えている課題は?目指していることは?

①滞留する企業内のミドル・シニア人材の活性化、②地域福祉の人手不足、③地域コミュニティの分断(自治会や近所付き合いの減少)の3つの課題を解決し、低成長時代の日本を支える地域のつながりをつくるという社会課題解決を目指した企画を立てました。しかし、実績をつくらなければ自治体は予算確保ができず、小さく活動していては事業にならないと感じています。企業に提案する前に自治体を巻き込み、越境先を確保することが有効だと考えており、起業より先に自治体を意識しています。一定の収益が出るビジネスにするために、理念と企画に共感して一緒に活動してくれる仲間を探しています。

Q.提案に期待していることは?

キャリア開発の手法は決まっているため、視点を変える発想を求めています。デザインとは、見た目のデザインに加え、機能のデザイン、そして人と人のつながりをつくるものと理解しています。自分を知ることが最も難しいですが、誰もが自己理解をしやすいキャリア開発ツールと、自治体に広く認知してもらえる販促手法、利益がでるビジネスモデルの構築をともに行い、生き心地のよい日本をつくりましょう。

Q.デザイナーとの協業に期待していることは?

実は協業が苦手です。自分の思いや意見が強く出るときもあるのですが、対立が苦手ですぐに逃げたくなります。しかし、過去にうまくメンバーの個性が活きた経験もあり、それぞれの専門性を尊重しながら、解を模索するプロセスを歩みたいと思っています。大きな儲けがでるかは企画次第ですが、私は参加者が持ち出しにならないことを前提に、参加した各自治体、市民が動き出す姿が見たいと思っています。この二つが実現できるよう、関係者に支援いただけるとありがたく、お互いを尊重するよう私も努力しますので、そこを共有できることを重視したいです。

Cross-Boundary Project(清瀬市)

2022年3月に独立したフリーランスの人材開発コンサルタントです。コミュニケーション研修、リーダーシップ開発、キャリア研修を強みとし、現在も企業に対し、コンサルテーションや研修を提供しています。同時に福祉に関心があり、社会福祉士資格を取得。福祉団体での勤務や、自治体からの市民向け起業・キャリア相談などの仕事経験も蓄積してきました。

社風

テーマ企業となるにあたり、本企画を「Cross-Boundary Project」としました。
30年余り大企業に勤務し、うち20年間は社内ベンチャーで教育会社を設立し、起業・経営経験もあります。現在1社の社外取締役を務め、自分自身がマルチステージ人生を楽しんでいます。

自社製品・技術を通して、または企業として、社会で果たすべき使命(ミッション)や提供する価値など

対話と内省を促すファシリテーションで、
個人と組織の成長を促し、
関心と配慮のある社会を創り出す。

今後の夢や目標、将来構想など

具体的には、できるだけ多くの自治体に採用してもらい、その上で大手企業に展開し、自動化できるものは自動化して収益を高めるのが目標です。企業勤務者を含む市民のキャリア形成を促進し、地域での居場所を見つけて安心して暮らせる未来をつくりたいと考えています。

テーマ企業プレゼンテーション

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