鋼帯（こうたい）材とは、文字通り帯状の鋼材です。薄く、細長い形状で、ロール状に丸めたコイル状のものから、必要な長さを切り出して使用します。帯材は曲げたりねじったりすることが可能なので、曲線美や面を活かした製品と相性が良いと思われます。板や線の材料との組み合わせや、布などの素材とも組み合わせの検討が可能です。今回、流通量が少ない析出硬化系ステンレスを活用したいと考えます。耐食性と疲労強度（弱い力が繰返し加わっても破壊されない）に優れる他、磁性がある、薄い（厚み0.3~0.6mm）ためねじる加工が可能、熱処理で銅のような色味にできる、熱に強いといった特徴があります。弊社では、曲げ、切断、溶接、カシメ（熱を使わずに接合）、熱処理などの加工が可能です。

● 厚さ0.3~0.6mmの細長い帯状の鋼材のため、曲げる・ねじる加工が可能。
● コイル状のものから、必要な長さを切り出して使用。
● 板や、線、布などの素材との組み合わせも可能で、熱に強く、磁性がある。

● 鉄鋼の帯材自体が生活用品などに利用されてこなかった。
● 既視感のある形状や既存の用途だと高単価で売りにくい。
● 部品として扱われることが多く、それ自体で製品として成り立ちにくい。

希少性・目新しさのある製品開発を目指しています。帯鋼材の製品が市場に少ないことから新規性が出せると考えます。期待することは、スピード感とやり切ること。金属材料に魅力を感じていただき、一緒にものを触り、お互いの意見を尊重しながら議論して開発を進められる方と協業したいです。弊社の代名詞になるような製品を開発し、代表作を起点にシリーズ化できるとなお良いです。マスメディアやSNSを使って低コストで高い認知を得るなど、既存製品の新しい用途検討、販売促進、PRも含めて検討いただけるとうれしく思います。ニッチな市場・用途で、一定の認知度を確立し、信用を得たのちに、BtoC向けに代表的な製品を発売し認知度を上げて、その後利益率の高い商品展開や既存品の販売を伸ばしていく展開を想定しています。
・新規性：帯材や熱処理した色味の鋼材を日用品へ使用している例は少ない
・課題解決力：自社技術や製品を組み合わせてアイデアを即カタチに
・対応力：自らも素材・構造・加工形状・用途を提案、施策