TOKYO DESIGN
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TOKYO DESIGN EXERCISE 2017

東京都が主催する、デザイナーを対象としたデザインコンサルティング講座「TOKYO DESIGN EXERCISE」は、中小企業と効果的にデザイン開発をおこなうために有用な知識の幅や視野を広げるための講座です。

いま、デザイナーには従来のデザイン作業のみでなく、様々な要件や人をつなぎ合わせるディレクション能力、企業の未来のビジョンを描き実現化に取り組むマネジメント能力が求められています。

この講座では、最前線で活躍されているプロデューサー、ディレクター、また他分野とデザインの架け橋となる方々にお話を伺い、デザイナーそしてデザインに関わる人々が、産業とデザインの良き「つなぎ手」となるためのヒント獲得を目指します。新たな価値をつくるためにデザインの力を発揮したいと考える、意欲ある方々の受講をお待ちしています。

■ スケジュール・講師

  日 程 講 師 申込期限
第1回 3月13日(月)
19:00 - 20:30
デザイナーとの協業と新規ブランドの育て方
山田 明良 経営者/福永紙工株式会社 代表取締役
3月9日(木)
第2回 3月14日(火)
19:00 - 20:30
デザインを軸とした事業創造と会社経営
米津 雄介 経営者・プロダクトマネージャー/THE株式会社 代表取締役社長
3月10日(金)
第3回 3月15日(水)
19:00 - 20:30
整えるデザイン
小林 恭、小林 マナ (インテリアデザイナー/設計事務所イマ)
3月13日(月)
第4回 3月17日(金)
19:00 - 20:30
地場のものづくりと海外向けマーケティング
鶴本 晶子 プロデューサー/ナガエプリュス(NAGAE+)ブランドマネージャー
3月15日(水)
第5回 3月22日(水)
19:00 - 20:30
弱いつながりのデザイン術 ~あなたのメタボ人脈をシェイプするエクササイズ~
横石 崇 プロデューサー/&Co.Ltd代表取締役
3月20日(祝)
第6回 3月23日(木)
19:00 - 20:30
海外販路を狙うブランディング
澤田 且成 ブランディングディレクター/アイディーテンジャパン株式会社 代表取締役社長 CEO
3月21日(火)
第7回 3月24日(金)
17:30 - 19:00、
19:10 - 20:40
(2コマ連続)
答えがない状況からアイデアを生む場のファシリテーション
長﨑 陸 ファシリテーター/京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab 特任専門職、ME310/SUGARインストラクター
3月22日(水)

受講対象:
・独立している、またはこれから独立しようと考えているデザイナー
・プランナー、プロデューサーなどで中小企業とのデザイン協働に関心のある方
・企画力、プロデュース力等のデザイン業務を超えたスキルアップを考えるインハウスデザイナー

受講料※:全8コマ24,000円(1コマずつの受講も可/その場合1コマにつき3,000円)
※ 申込書受理後、請求書を発行します。請求書に記載の期限までに、指定口座へお振込ください。
※ 第7回は2コマ分の受講となります。
定 員:各コマ30名
会 場:インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター(アクセス
(東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F デザインハブ内)
主 催:東京都

企画・運営:公益財団法人日本デザイン振興会

申込方法:
下記から申込書をダウンロードし、必要事項記入の上、メールかFAXでお申込ください。
申込書(PDF)
※ 各講座の申込締切は原則として受講日の2週間前、あるいは定員に達した場合となります。

お申し込み・お問い合わせ先:
公益財団法人 日本デザイン振興会内「TOKYO DESIGN EXERCISE」事務局宛
〒107-6205 東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F
Tel:03-6743-3777 Fax:03-6743-3775
Email:tokyo-design@jidp.or.jp

■ 講義内容と講師プロフィール

3月13日(月)19:00 - 20:30
山田 明良(経営者/福永紙工株式会社 代表取締役)
デザイナーとの協業と新規ブランドの育て方

平面から立体に鮮やかに変化する「空気の器」や、建築模型にこれまでなかったユーモアを加える「テラダモケイ」など、数多くのデザイナーとともに印刷と紙加工の可能性に挑戦してきた「かみの工作所」は10周年を迎えました。自社の持つ技術をデザインの視点を活用してオリジナリティ溢れる商品作りに展開してきました。BtoBからBtoCの新しいビジネス展開を成功させた見本とも言えるブランドに成長しています。必ずしも平坦ではなかったこれまでのブランド作りの道のりと、デザイナーとの協業について、お話をうかがいます。

プロフィール:1962年愛知県生まれ。アパレル商社を経て、1993年福永紙工入社。昨年で10周年を迎えた「かみの工作所プロジェクト」を2006年に立ち上げ、多くのデザイナーと協働で紙の可能性を追求、開発、製造、販売を手がける。2011年 第九回 勇気ある経営大賞 特別賞受賞。
http://www.fukunaga-print.co.jp

3月14日(火)19:00 - 20:30
米津 雄介(経営者・プロダクトマネージャー/THE株式会社 代表取締役社長)
デザインを軸とした事業創造と会社経営

ものづくりには様々なフェーズがあります。製品開発から事業運営、会社経営レベルまで規模の大小もさることながら、企画・設計・製造・流通・アフターフォローなど、一貫した流れの中でビジネスとして持続的に効果を生むためには、それぞれの段階においてデザイナーも会社経営者も注視すべき点は基本的には同じだと捉えています。THEというブランドと会社の立ち上げから現在に至るまでの体験をもとに、実際に自分達が生み出したモノをどのように流通しどのように社会に落とし込んでいくのか、製品開発や事業創造から会社経営まで、デザインを最大限に活用する為のお話しができればと思います。

プロフィール:1980年東京生まれ。東京造形大学プロダクトデザイン科卒業後、 プラス(株)にて文具製品の企画開発及びマーケティングに従事。2012年に水野学(good design company)、中川淳(中川政七商店)、鈴木啓太(PRODUCT DESIGN CENTER)と共にTHE株式会社の立ち上げに参画し、2013年には東京・丸ノ内KITTEにTHEブランドの直営店「THE SHOP」をオープン。全国のメーカーを回りながら 商品開発・流通施策・生産から品質管理など、プロダクトマネジメント全般と事業計画を担当し、2015年に代表取締役社長に就任。London International Awards 2015、The One Show 2016、D&AD Awards 2016など受賞多数。共著に『デザインの誤解』(祥伝社)
http://the-web.co.jp

3月15日(水)19:00 - 20:30
小林 恭、小林 マナ(インテリアデザイナー/設計事務所イマ)
整えるデザイン

店舗のインテリアデザインを中心に、エキシビションのデザインやプロダクトデザインなど、活躍の場を広げている設計事務所イマのお二人。最近では代官山のファミリアの店舗や、インテリアライフスタイル展での企画から空間設計までの関わり方、また海外のクライアントでマリメッコの店舗など、心地よく楽しいデザインに心惹かれます。イマのデザイン業務の中で重要なのは、クライアントの要望を引き出し整理することと言います。コンセプトの作り方から、制作のプロセス、いかに人やコトをつなげて楽しいものづくりをしているのか、その秘訣をお二人から伺います。

プロフィール:1998年設計事務所イマを設立。物販、飲食のインテリアデザインを主軸にプロダクトデザイン、住宅建築なども手掛けている。場所やブランドを活かしたコンセプトづくり、使いやすさや機能性の向上の中にバランス感覚やユーモアを織り交ぜたデザインを追求して設計活動を行っている。
http://www.ima-ima.com

3月17日(金)19:00 - 20:30
鶴本 晶子(プロデューサー/ナガエプリュス(NAGAE+)ブランドマネージャー)
地場のものづくりと海外向けマーケティング

地場産業の活性は日本全国の課題となっています。しかしよいものづくりをしているだけではなかなか売れず、企画段階からマーケティング視点を入れよさを伝えながら売ることが大切です。世界的に例を見ないチタンハイエンドテーブルウエアー「SUSgallery真空チタンカップ」のブランディング、商品開発、製造管理から流通開発までをトータルで行い、2015年より高岡の「NAGAE+」ブランドマネージャーとして、高岡の金属加工技術を軸に、メイドインジャパンのプラットホームブランド創りをスタートさせている鶴本さんに、地場産業のものづくりとその伝え方についてお聞きします。

プロフィール:女子美術短期大学卒業後、NYと東京を拠点に、現代美術家コラボレーターとして、作品制作、マネージメント、企画に携わる。2007年から2014年まで「SUSgalleryブランド」マネージング&クリエイティブディレクター、2015年より高岡の株式会社ナガエを母体とする「NAGAE+」の取締役ブランドマネージャーに就任。
http://nagae-plus.com

3月22日(水)19:00 - 20:30
横石 崇(プロデューサー/&Co.Ltd代表取締役)
弱いつながりのデザイン術 ~あなたのメタボ人脈をシェイプするエクササイズ~

これからのデザイナーに求められるコミュニケーション術について学びます。 ソーシャルネットワークの時代において、人と人の出会い方が大きく変化した結果、デザイナーに必要なのは、つながりのデザイン力も身につける必要があるのではないでしょうか。ビジネスマッチングや転職、作品の発表方法において「弱いつながり(The strength of weak tie)」のデザインに注目が集まっている中、事例やクイズ形式でわかりやすく解説&体験してもらおうと思います。あなたの重くなって使えなくなった人脈をもっと軽やかに柔軟に。

プロフィール:1978年生まれ。多摩美術大学卒。広告代理店、人材紹介会社の役員を経て、2016年に&Co.Ltd設立。ブランド開発や事業コンサルティング、クリエイティブプロデュースをはじめ、人材教育ワークショップやイベントなど、企業の内と外において人をつなぐ”場の編集”を手法に、新しい価値を生み出すためのプロジェクトを手掛ける。のべ1万人が参加する働き方の祭典「TOKYO WORK DESIGN WEEK」代表を務める。『WIRED』日本版 コントリビューター。編著書に「これからの僕らの働き方 次世代のスタンダードを創る10人に聞く」(早川書房)。
http://twdw.jp/

3月23日(木)19:00 - 20:30
澤田 且成(ブランディングディレクター/アイディーテンジャパン株式会社 代表取締役社長 CEO)
海外販路を狙うブランディング

訪日外国人の増加と、2020年東京五輪に向けて、いかに日本の商品やサービスの価値を伝えるか、また海外へ販路を見出すかが重要な課題となっています。まだまだよいものを作れば売れると考えているものづくり中小企業が多い中、海外へ日本のよいものを紹介し、その背景まで含めたストーリーを伝えている澤田さんに、海外展開のしかたやそのメリットデメリット、ブランディングの必要性についてお伺いします。

プロフィール:大阪府堺市出身。株式会社富士経済、株式会社インターブランドジャパンを経て、2008年アイディーテンジャパン株式会社を設立。新規事業ブランディングの企画立案をはじめ、日本のブランド力を生かしたものづくり・食・伝統・文化・観光の海外需要開拓・販路開拓や訪日外国人誘致のマーケティング支援を行なう。経済産業省伝統的工芸品産地ブランド化推進事業(CraftMeet)事務局長、ふるさと名物発掘・連携促進事業(The Wonder 500)副事務局長、JAPANブランドプロデュース支援事業(MORE THANプロジェクト)アドバイザー、東京都伝統的工芸品普及促進プロジェクト実務者委員、墨田区ものづくりコラボレーション事業海外販路開拓部門コラボレーター等を歴任。
http://id10.jp

3月24日(金)17:30 - 19:00、19:10 - 20:40(2コマ連続)
長﨑 陸(ファシリテーター/京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab 特任専門職、ME310/SUGARインストラクター)
答えがない状況からアイデアを生む場のファシリテーション

新しいアイデアを皆で考え出す機会が増えてきました。「答えがない」「その答えを探す方法もわからない」「そもそも問いすら知らない」という場で、個々人の専門分野や世代、価値観や文化の垣根を越えて、限られた時間と予算の中で皆が納得する結果を出すのは至難の技です。アイデアを生む場で、どう参加者が各々の持ち味を活かし、チームとして建設的な会話を積み上げるのか?それを物心両面から支える考え方と行動をファシリテーションと捉えて、その内容をみなさんと共有したいと思います。

プロフィール:1986年徳島生まれ。京都工芸繊維大学大学院 デザイン経営工学専攻修了。Aalto Design Factory MIND Research Group、株式会社GK京都を経て、2014年の京都工芸繊維大学 KYOTO Design Lab設立時よりファシリテーターとして勤務。異領域・多文化横断チームで失敗を受け止めながら、デザイン+ビジネスの観点で新しいアイデアを生む・実行する場を、より良くサポートすることをいつも考えています。2015年より、スタンフォード大学発の国際的なデザイン思考教育プログラム ME310/SUGARのインストラクター兼務。大学の外では、“古道具店が選ぶ古道具店”をテーマとした売り場「京都ふるどうぐ市」や、奈良月ヶ瀬の大和茶農家の試み「たつみ茶園」の企画・デザインのプロセスを伴走。
http://www.d-lab.kit.ac.jp/

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