優秀賞
自然に優しいゴムと廃棄材を融合させた
プロダクトブランドの構築
土井智喜(デザイナー)【soell株式会社】
土井智喜(デザイナー)【soell株式会社】
既に社内で開発していた素材に対し、より世界観を広げるにはどうするか、具体的にどういった用途が考えられるかを提案。天然ゴムと廃棄素材を組み合わせることは自然に優しいということだけでなく、ゴムをより親しみやすい存在にするための操作と再定義した。
香川県生まれ。桑沢デザイン研究所を卒業後、インテリアデザイン事務所を経て2010 年より自身のデザイン事務所を設立。2022年、soell株式会社に改組。2014年より桑沢デザイン研究所非常勤講師、2020 年より昭和女子大学非常勤講師。物と空間との関係性、ミクロとマクロ のスケールを行き来するように視点を変えることで自由な発想・表現を探求し、インテリア・プロダクトデザインを主に手掛ける。
審査委員コメント
テーマ賞決定からこれまでの期間で金型の制作まで行っており、企業との綿密なコミュニケーションの跡が見えた。
いろいろな素材にトライして短い間によく試されていたし、素材選定を通した地域企業とのつながりも素晴らしい。現代的なアプローチ(サスティナビリティの確保)もできており、⻑期的視点で捉えられていた。「ゴム」という素材としての需要はあるが、不利な要素もある中で、廃棄素材との組み合わせは今後のものづくりにも必要な視点を示唆するだろう。