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さまざまな生地にシームレスに圧着可能な素材および加工技術

株式会社宝來社

アピールポイント

● 生地同士をプロスポーツにも耐える強度と耐久性で圧着可能。
● 用途に合わせて低温や高温加工タイプなど、接着仕様を調整可能。
● 革やウェットスーツ地などの特殊生地にも接着可能(要テスト)。

テーマ概要

生地同士のごわつきを抑え、高耐久性を保持したままシームレスに張り合わせる事が可能です。弊社は熱圧着用スポーツワッペン材料を製造しています。弊社商品は全て生地の裏側に特殊な接着剤がついており、マークに整形した後、熱でウェアに圧着します。1960年代のワッペンを縫い付ける時代に日本で初めて「熱圧着」を導入し、生産性と品質の飛躍に成功しプロスポーツ品質(高耐久性、高強度、高伸縮性、薄さ)を実現しました。特注設計した圧着設備を持ち、多くの素材同士を圧着してきた経験があります。お客様の要望に応える中で、圧着が難しい「撥水素材」「革」「ウェットスーツ素材」などの特殊生地へも圧着実績があり他社では出来ない生地の張り合わせも実現可能です。

特許・受賞歴・実績・クチコミ

登録商標:HARIRON ハリロン

特許第4401938号 不織布、タフタ、ポンジ、等を基布とした熱圧着型マーク
特許第5280080号 マーク材料、マーク材料の製造方法
特許第5980584号 マーク用生地材料、及びマーク形成方法
特許第6628484号 マーク用生地材料、及びマーク形成方法

Q.自社ならではの強み、他社との違いは?

弊社は生地や接着材の調達(一部特注)から加工を全て自社で行っています。そのため取り扱い生地が多く、接着材も多様な性能のものを保有しております。これを活かし、お客様の要望にきめ細かくアレンジして対応する事は弊社でしか出来ません。

Q.いま抱えている課題は?目指していることは?

創業以来の長年の加工技術には自信があるが、スポーツ業界にとどまっており新規の販路を持てていない事を課題と感じています。
スポーツ以外でも活用できる技術であると考えているため、新規の商品開発を通じて多くの人に当社の高い加工技術を知ってもらい、多くの方にとっての「嬉しい」商品を作っていけるようになっていきたいと考えています。

Q.提案に期待していることは?

現在はBtoBでかつスポーツ市場でビジネスを行っています。スポーツ以外やBtoCなどで今までつながりのなかった方たちに、弊社の技術やものづくりの魅力を伝えたいと考えています。また自分達だけでは発案できない提案を受け、弊社にとってもデザイナーさんにとってもチャレンジ出来る事業に取り組み、更なる成長を遂げたいです。その中で宝來社でしか出来ないものを見つめなおし、社会へ貢献しながら共に成長していきます。

Q.デザイナーとの協業に期待していることは?

殻を破るためのきっかけを与えて頂き、社会への貢献をしていきたいです。弊社は国内外のプロスポーツで使用されるほど高品質と使いやすさを誇っていますが、技術を生かすアイデアや販路がないのが悩みです。一方でスポーツの現場ではお客様の困ったに応えるために常に商品を開発し、時には市場を創り出してきたチャレンジ好きな会社です。このチャレンジ精神を一緒に形にしていける方と出会えることを楽しみにしています。

審査委員よりコメント

スポーツウェアプリントのパイオニア企業。自社で生産ラインを保有しており、小ロットからの生産加工が可能な小回りの利く体制が強み。生地、加工技術の組み合わせのアイデア次第で多彩な展開が期待できる。

株式会社宝來社(墨田区)

弊社は1963年創業の熱圧着用ワッペン材料等を製造しています。これまで熱圧着プレス機やマーク生地をスポーツ業界に初めて導入してきた、スポーツウェアプリントのパイオニア企業です。国内外の多くのプロ/アマチームに使用頂いています。
高耐久性と柔軟性を両立し、多様な生地やラバーシートなど、非常に多くの素材を取り揃えています。

http://hariron.co.jp/

社風

40代~50代が中心の会社ですが、20代30代もいて、ベテランの知識と若手のアイデアを融合させるべく「ALL宝來社による改革」を進めています。社内提案コンテストを開催したり社内のアイデアを大事にしています。またこれまで人に依存していた作業を少しずつチームでの分担に進めるなど、会社としての骨太対策を進め、組織再編なども進めてきています。

自社製品・技術を通して、または企業として、社会で果たすべき使命(ミッション)や提供する価値など

スポーツでのワッペンやエンブレムはチームの象徴であり、決して剥がれてはいけない。そうした人々の魂を具現化し、それを誇示し続けるためにワッペンでサポートし、世界のスポーツを更に振興する事が、わが社の使命です。

今後の夢や目標、将来構想など

これまではスポーツをワッペンから盛り上げてきましたが、活躍のフィールドを拡げ、世の中のどこにでもHARIRONがあり、手に取った人の背中を少し押せるような商品で人々の心を豊かにしたいです。

テーマ企業プレゼンテーション

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