● RGBモニター上で表現される色彩を紙面に再現する広色域印刷。
● 疑似エンボス加工による三次元の質感で、印刷物への魅力的な表現を実現。
● UVインキ印刷でアルミ蒸着用紙や透明素材など異素材への表現が可能。
Kaleido Plus®のインクを用いた印刷は、テレビの画面やPCのモニターで表現されるRGBの色彩を、オフセット印刷の4色機でもRGB画像の広い色表現領域を再現することができる広色域の印刷方法。これにより、鮮やかな自然の色合いを再現した印刷物を作ることが可能となる。擬似エンボス加工は、UV印刷機で印刷する表面ニス加工により、印刷物の表面に質感という感触の要素を加える。ツルツルとした部分とザラザラとした部分を作り出し、その細かさやコントラストのつくりによって、立体感を表現。リアルな感じや高級感のある手触りを実現できる、デザインの表現が広がる技術である。
株式会社ユニラボ主催「アイミツアワード2020」にて印刷部門を受賞。
UV印刷において、15年試行錯誤したノウハウを保有。印刷の現場では、熟練した印刷オペレーターを中心に、ただ単に印刷物の完成をゴールとするのではなく、いかに印刷表現の効果が大きくなるかを追求し印刷技術の向上に努めている。
また、社内にもデザイン部門があり、デザイン的な視点からもオペレーターとデザイナーが共同で、より効果的なUV印刷の表現方法について率直に話し合いながらものづくりを進めている。
印刷業界に長年従事している中で、これまで様々なお客様のご要望、ご期待に応える製品を提供してきた。長年培ってきた技術に自信はあるが、一方で自社製品分野でオリジナル品を開発し、世の中に出していくという経験がない。今後目指したいのは、自社のものづくり技術が様々なシーンの中でニーズを創り出し、活用する場面ができることに力を注いでいきたいと考えている。
紙媒体のUV印刷分野で、紙への印刷から、あらためてその良さや特性などを再発見できる可能性に期待している。例えば、児童とその子どもを取り囲む環境である保護者や、大人の方々に情報の重要性を感じてもらえる様な体験型商品、教育的商品などを世の中に発表していきたい。疑似エンボス加工も実際に手で触れた感触を演出するデザイン、Kaleido Plus®が活かされるものが生まれる事を期待している。
生産の現場からくる経験値や現場の常識にとらわれない、自由な発想やアイディアに期待したい。モノをとらえる視点や新たな切り口から物事を構築していく、クリエイティブな発想に出会うことが一番の楽しみであり、もっとも期待していることである。
1978年(昭和53年)巣鴨で創業。1985年(昭和60年)株式会社新晃社として法人化、荒川区で自社の印刷工場稼働開始。デザインデータの作成、製版から印刷、製本などの後加工、内職作業、発送まで社内でワンストップシステムで提供している。UV印刷による特殊印刷・特殊加工が強み。「私たちは、変わります。成長し続けます」という会社のビジョンに向けて、一人ひとりが、目標や施策を設定し、継続性のある経営を目指して未来に向けチャレンジしている。印刷物だからできること、印刷物にしかできないことで、顧客の問題解決を使命とし、高付加価値やオリジナリティを加えられる、印刷ツールを世に送り出していきたいと考えている。
https://www.shinkohsha.co.jp
審査委員よりコメント
高い技術力をもつ企業であるが、保有技術を伝える手法が不足しているとの認識であるのでフラッグシップになるようなビジネスモデル等で企業PRとなるような提案に期待する。平面の表現ではあるが、技術の組み合わせでその可能性は広がる。販路も含め、他業界との繋がりにも意欲的な企業なので、新規概念の商品等の提案を期待する。