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糊貼り不要、再使用も可能な
「紙器設計技術」

株式会社協進印刷

アピールポイント

● トレーを成形する際に、他の部材を必要としないエコな設計が可能。
● 工業製品のハード面の製品も、アトラクティブなソフト面の製品化も期待できる。
● 使い捨てでなく、繰り返し使用できる。

テーマ概要

紙器設計として使う人に分かりやすく、製造面においては製造しやすくロスが出にくく無駄を作らないこと。環境面においては(less is more・より少ない事はより豊富)を心がけ、より少ない部材で求められている設計を行う。成形のための糊やステッチを使用せずに、トレー状や箱型に加工することが出来る紙器設計技術を保有。これらは容易に解体可能で、繰り返し使用できる。工業製品だけでなく、知育玩具や付加価値の高い製品などより多くの展開を見込める。

特許・受賞歴・実績・クチコミ

2010年(株)ロッテ社にて地方特産のリンゴガムトレーに採用。同年、日本包装技術協会主催日本パッケージングコンテストで包装アイデア賞・グッドデザイン賞を受賞。

Q.自社ならではの強み、他社との違いは?

自社制作室において紙器設計ソフト、紙器カット機器など最先端の製造設備を保有。また、豊富な紙器設計のノウハウがあり、客先の要求に即対応が可能で、試作を迅速に提案出来る体制にある。紙器設計分野で多くのコンテストにて受賞。外部のデザイナーとのコラボでも、試作を提案し製品化及びコンテスト(海外のコンテストも含む)で受賞に至っている。また、世田谷本社には設計部門の他デザイン部門、製版部門があり、各種要望に即対応が可能。

Q.いま抱えている課題は?目指していることは?

現在は工業製品のパッケージとして採用されているが、より多くの人に認識してもらい、思いもよらない方面での活用で、より人の生活に役に立つ製品開発を目指す。また、一見単純な設計に見えるが、これを平面から立体に組み立てる過程は複雑である。実際に手を使って組み立てることで、知育玩具のような可能性も見込めると思われる。子供から高齢者まで利用できるようなものの開発が、デザインソフト面の協力で実現できると考えている。

Q.提案に期待していることは?

デザイナーの持つ感性で、ソフト面のフレキシブルな開発企画の提案に期待している。当社の紙器設計デザイナー、グラフィックデザイナー、製版技術者が協力し、製造実現に協力する体制がある。

Q.デザイナーとの協業に期待していることは?

包装業界での知名度はあるが、デザイン業界では限られた範囲でしかない。デザイン業界で広く当社の紙器設計のノウハウを知ってもらい活用してもらうことで、よりフレッシュでクリエイティブな開発展開を期待している。

審査委員よりコメント

紙器パッケージ加工のエキスパートとして、業界を牽引する高い実績のある企業。大きさは幅1000mm程度、段ボールの厚みまで対応可能とのことで、実用的な提案はもちろん、実際に手を使って組み立てる「過程」に注目した教育用品といった提案も期待でき、アイデア次第で可能性が広がる。

株式会社協進印刷(世田谷区)

1951年印刷紙器専門メーカーとして、東京都世田谷区若林にて創業。福生工場1期工事さらに2期・3期工事完成。「顧客を感動させられる工場」を目指し、高品質・高付加価値のパッケージを提供している。ISO9001取得。受注の約40%が大変管理の厳しい医薬品のパッケージであり、その他健康食品、食品、菓子、ファッション関係のパッケージ等を製造。営業、制作、工場は幅広い年代で構成されていて、管理職には若い人や女性も登用され働きがいのある環境。社内での温かい言葉がけや思いやりを持つことを大切にする、優しい社風である。SDGsの(つくる責任、つかう責任)を念頭にパッケージをつかう側の立場にたち、よりストレスのない使い心地の良いパッケージ作りを心がけている。困った時に気軽に相談できる受け皿として、またそれに対して適切なアウトプットが出せる企業を目指している。

https://kyoshin-pr.co.jp

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