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多様な風合いを表現する高度な
「特殊塗装技術」

有限会社大成塗装電機製作所

アピールポイント

● 金属、非鉄金属をはじめ各種樹脂素材へ特殊な塗装が可能。
● 空間イメージにあった高度なテクスチャー塗装(木目調、錆調、アイアン調、石目調、リン酸調等)技術。
● 小さいものから最長4mの大物塗装も可能な塗装設備を保有。

テーマ概要

様々な素材へ塗装できるため、公共施設、店舗内装・外装、什器等、屋内外問わず使用条件に合わせて柔軟に施工できる。特殊塗装技術は、これに特化した専用設備によるものではなく職人の長年のノウハウと技術により、一般塗料やその他添加剤の特徴を生かし試行錯誤して開発した技術。そのため、職人の違いや使用する道具によって風合いが異なり、より自然な風合いを表現することが可能。実際の案件では、お客さまのイメージに近いサンプルに近い色やテクスチャーに合わせて調色し再現している。他の加工に比べ、納期やコスト面を含め柔軟に対応することが可能。

特許・受賞歴・実績・クチコミ

・木目調塗装の塗布方法による特許を取得。

Q.自社ならではの強み、他社との違いは?

従来より様々な要望に対し常にチャレンジ精神を持って取り組んできた。お客様の「こんな塗装できる?」「この仕様・塗料で塗装できる?」という声に応え続けた結果、木目調塗装をはじめ各種特殊塗装の技術取得に至った。また技術のみではなく営業体制も強化していることから、納期管理や打ち合わせによる提案力が評価され取引企業も増えている。

Q.いま抱えている課題は?目指していることは?

一般的に塗装業者は二次加工業者のため、エンドユーザーまたはメーカーと直接取引きすることがほとんどなく、顧客からの決められた仕様に従い塗装を行うことがメイン。しかしそれではモノづくりへのやりがいを実感することができず、低コスト化が進む中で利益も期待できないのが現状。これらの塗装業界の当たり前を一新させ革新的なビジネスモデルを確立し、利益確保できる仕組みを考えたい。

Q.提案に期待していることは?

塗装とは形あるものに対し付加価値を高めるための技術。商品を生み出すためのアイデア出しやデザインのノウハウがなく、過去に家具の開発やオフィス什器をリペイントし販売するような事業展開を考えていたが、自社だけでは売れるデザインや仕組みを作ることができなかった。大きなやりがいを持てる革新的な塗装会社となるため、特殊塗装の技術を活かした商品開発を期待したい。

審査委員よりコメント

自社だけでは実現が難しいこの課題を克服できる提案が求められている。まずは塗装する対象を敢えて絞り込み、同社の多様な表現が可能となる塗装技術を活かすことができれば、その後の可能性が見込めるのでは。例えば、高級雑貨として上質な製品展開、塗装技術の需要をエンドユーザー等に直接アクセスできるシンボリックなサンプルデザインとビジネスモデルなどの提案など、国内でも着色や染めを専門とする企業の好例は幾つかあるので、それらを参考にしながら、独自の提案をして欲しい。

有限会社大成塗装電機製作所(瑞穂町)

1963年、照明器具の塗装と塗装後の組立てをメインとして三鷹市にて創業。1987年に現在の瑞穂町に移転し、現在に至るまで金属の焼付塗装がメインに。主な塗装品は、景観エクステリア製品、建築金物、什器、サイン、工業製品等多岐にわたる。年齢層は50代、60代の職人が多く、営業等新しい取り組みを行うのが30代。熟練した職人のノウハウと若手の新しい発想力を融合させ、技術の追求と新規分野への参入に力を入れている。塗装業のマイナスのイメージを払拭させ、若手人材から注目されるような企業を目指している。

http://www.taisei-toko.com

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