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貼ってはがせて自由に切れる
「樹脂製畳表素材」

ダイヤロン株式会社

アピールポイント

● どこで切ってもほつれ難く、貼ってはがせる樹脂製の畳表。
● 撥水性、天然イグサの40倍以上の耐摩耗性を備え、丈夫で長持ち。
● 日本アトピー協会推薦品、食品衛生安全法に適合。

テーマ概要

従来の畳というマーケットにとらわれず「貼って・はがせて・自由に切れる次世代畳」【ターテック】を開発。最大の特徴は「どこで切ってもほつれ難い加工」がされているため、現場加工が容易で、室内の平滑面であればどこにでも簡単に貼ることが可能。防炎仕様で水に強く、床暖房にも使用できる。湿度に強く、ダニ・カビが発生しないので衛生的なため、お子さまやお年寄り、アレルギーをお持ちの方、介護が必要な方、気密性の高い住宅にも最適。天然イグサの畳の艶を抑えた自然な風合いを再現し、手触りが良く、季節を問わず快適性をかなえる。

特許・受賞歴・実績・クチコミ

・産業交流展2019「世界発信コンペ」特別賞受賞。
・商標登録済み(日本、中国、タイ、マレーシア)
・日本アトビー協会推薦品

Q.自社ならではの強み、他社との違いは?

縫着技術から接着技術への変遷が可能となった事で畳が「縫って作るもの」から「貼り付けて仕上げるもの」に。畳の製造機械ではなく、建具・造作材を製造する機械を改良したことで量産化を実現。また、若手人材開発のため畳一級技能士が3名部門長として在籍し、若手社員に技術を伝達。大手住宅メーカーをクライアントとし、樹脂製半畳・薄畳(フローリングと同じ厚みの樹脂製畳)の生産量「日本一」を誇る実績がある。

Q.いま抱えている課題は?目指していることは?

元来独自製品の開発・製造・販売が主力であったが、安定収益を求め量産メーカーを目指すことに。量産であるが故の課題は収益率の低さ。今後は物品販売を目的とし、自社ブランドを持ち販路の開拓を進めたい。ターテック発売以降はEC事業やスポーツ施設・公共施設等の新販路の開拓が実現しつつある。その技術を活かした次世代商品を開発し販売していきたい。

Q.提案に期待していることは?

畳と言う概念にとらわれず、樹脂製(ポリプロピレン)畳表の「どこで切ってもほつれ難い」加工技術を、「人の生命と財産を守る新商品」等へと繋げていくようなデザイナー目線での新規性のある提案を広く期待したい。日本人の持つ畳への親和性と樹脂製畳の持つ耐久性、そして革新的なアイデアで、文化・教育施設やインバウンド、リフォーム・バリアフリー、スポーツ・ヘルスといった市場の獲得を目指している。

審査委員よりコメント

畳が持つ切断面のほつれを樹脂加工により克服した畳表を製造する企業。主力製品の樹脂製畳表自体に、薄さや加工の容易さといった十分な独自性があること、また、日本人の暮らしと極めて相性が良い畳という存在の強みを活かすことで、素材と加工技術を前提に、新たなニーズの設定とそれに伴う機能性の追加、市場にあわせた販売方法、製品の認知に繋がるような提案を期待する。

ダイヤロン株式会社(中央区)

1996年7月創業。創業当初は数々の有名ホテル・旅館・商業施設に樹脂畳の納入を行う。樹脂製畳は水に強い事を背景に、お風呂の洗い場用「浴室畳」を開発。住宅の洋室化、建築的条件に対応するため、接着技術を用いた「縁無し半畳」の量産、フローリングと同じ厚みの「薄畳」を開発。5年前より住宅メーカーに営業を特化してきた。50代の親方3名の下に20代~30代の若い人材を配置し、日本が誇る「畳」という文化を守ってきた畳職人たちとともに、その伝統を自ら破り、凝り固まった固定観念から離れて、 次の千年のための畳の製造、開発を行っている。

https://www.diaron.co.jp

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