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機能性と高強度を兼ね備えた
「フッ素樹脂ファブリック」

中興化成工業株式会社

アピールポイント

● 耐熱性、滑り性、絶縁性などの特性を持つガラスクロスとフッ素樹脂の複合シート。
● テフロンフライパンのような性質を持つ、柔らかい布形状。
● 焼き付きを起こさない離型性や付着防止の性質から食品工場でも使用される。

テーマ概要

フッ素樹脂ファブリックは、耐熱性、非粘着性、滑り性、耐薬品性、耐候性、絶縁性、寸法安定性などの優れた特性を兼ね備える高分子材料。基材のガラスクロスに、フッ素樹脂を400℃近くの高温で焼き付けミクロン単位でコーティング。伸縮はしないが柔らかくカッターナイフで容易にカットでき、コーティングするフッ素樹脂の種類を変えることで屋根膜材やクッキングシート、粘着テープ、コンベアベルト、銅張積層基板、ラミネート板など様々な用途の製品に応用される。基材を、ナイロンと似た合成繊維のアラミド繊維クロスに変えることで、折り曲げにも強いタフなファブリックになる。

特許・受賞歴・実績・クチコミ

・商標:チューコーフロー(Chukohflo)、チューコースカイ(ChukohSky)
・2014年 「グッドカンパニー大賞」グランプリ受賞
・2015年 「ふるさと企業大賞」大賞(総務大臣賞)受賞
・2020年 グローバルニッチ企業100選

Q.自社ならではの強み、他社との違いは?

フッ素樹脂ファブリック製品(フッ素樹脂含浸ガラスクロス)の分野では品質、生産規模において世界でもトップクラス。特に建築用屋根膜材では世界3社のうちの1社。コーティング加工以外にもフッ素樹脂のチューブ、射出成形、圧縮プレス機、精密切削といった加工設備を幅広く保有している。

Q.いま抱えている課題は?目指していることは?

製品はほとんどがBtoBの機器装置部品、生産設備資材、建築素材であり、幅広い産業分野からニッチな要求があるため対応製品が多岐にわたる。一般向けの商材としてはクッキングシートのみであり、新たな視点に基づいた一般に広くアピールできるような製品を実現したい。

Q.提案に期待していることは?

BtoBの工業製品がほとんどであり、性能に主眼をおいているためデザイン性や一般生活への活用があまり考えられていない。家庭で使われる可能性があるような、従来のイメージや知識に囚われない新しい発想の製品提案を期待したい。

審査委員よりコメント

フッ素樹脂含浸ガラスクロスの分野で、高いレベルのBtoB商品を製造し展開している高い実績のある企業。看板製品である建築用屋根膜材は、素材のストーリーからも、生活や社会が求めるニーズを見極めたBtoC製品、BtoBtoCの商品やサービスへの転用に活用が見込める。同社の存在を世間に向けて広くアピールするような提案が望ましい。

中興化成工業株式会社 (港区)

1963年、フッ素樹脂の総合加工メーカーとして創業。フッ素樹脂の持つ特長を生かして建築、半導体、自動車、医療、食品加工、通信などさまざまな分野でフッ素樹脂加工製品を製造。顧客のさまざまな課題・ニーズに応えるため、各部署のスタッフが一致協力して親切心をもって真摯に取り組んでおり、スタッフ同士はもちろん上司でも何でも相談し合えるざっくばらんな社風。九州の言葉で「どげんしたとですか?」という親切精神のもと、ユーザーの課題に向き合い一緒に解決していく姿勢を大事にしている。

https://www.chukoh.co.jp

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