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アイデアに富んだ製品を実現する
「段ボール加工技術」

有限会社坪川製箱所

アピールポイント

● 積み上げる、畳む、色を塗るなど、誰もが自由に加工可能。
● 軽くて丈夫で再利用が可能。
● 安価で廃棄が簡単。環境にやさしい。

テーマ概要

段ボールといえば、荷物を入れる箱というイメージが一般的だが、可能性は無限。誰もが自由に加工することができて、軽くて丈夫。再利用も可能で廃棄も簡単。さらに安価なため様々なシーンで活用が可能。防災や玩具など、人々の幸せを守り育てる新しい商品へと生まれ変わる可能性をもつ。
8年前東日本大震災の映像をTVで見た際、小さな段ボール屋でもできることはないかと「段ボール箱まくら」を開発。「段ボールハウス」は近隣の保育園に寄付し、園児や先生方の反応をヒアリングしアップデートするなど、社会貢献できる商品開発を続けている。

特許・受賞歴・実績・クチコミ

・「段ボール箱まくら」2016年10月実用新案取得/2019年4月商標登録取得/2016年度「飾ブランド」認定商品
2018年の西日本豪雨において避難所の小学校に寄付したり、地域小・中学校の防災教育に使用されている。
・「段ボールトレイ」2019年2月実用新案取得。
「段ボールトレイ」2018年11月飾フードフェスタにて5000個の導入実績。複数の料理の運搬が可能となり、売上に貢献。

Q.自社ならではの強み、他社との違いは?

段ボールベッドやついたては他社にもあるが、まくらは自社だけのオリジナル商品。
被災地に自ら出向き、「避難所で困っていること」などについてヒアリングを行うなど、自分たちに何ができるかを考え、実際に行動し、形にすることを続けてきた。現在も小学校の防災訓練に協力し、生の声を拾うなど活動を続けている。

Q.いま抱えている課題は?目指していることは?

段ボール産業は小さな町工場から大手企業まで、機械があれば同じものができる。大量生産できる機械設備が整った大手企業には価格競争で負けてしまい、短納期・小ロットでの受注しかできない。この先、生き残っていくために、BtoCを主軸とした当社オリジナル商品を作りたいと考えている。
オリジナル商品を通して地域のオープンファクトリーとなり、ものづくりの楽しさを子供たちに伝えたり、高齢者の暮らしをサポートしたり、人々の生活に寄り添い社会貢献できる会社を目指していく。

Q.提案に期待していることは?

BtoBからBtoCへと、一般の方にも段ボールの可能性を感じてもらいたい。
段ボール箱まくらや段ボールトレイ等社会貢献できる商品から、子供の知育教育や高齢者の認知症予防のための遊具など、誰でも興味がもてる、親しみやすい商品を作りたい。過去、認知症の方を対象に、手を動かし脳を鍛えるブロックを試作したが、デザイン性と内容のマッチが難しく断念した経緯がある。
段ボールという素材を存分に活かして、デザインやアイデアを提案してほしい。

審査委員よりコメント

災害時用の段ボール枕を作るなど、アイデアを駆使した商品の製作経験と実現力を持っている。段ボール素材を生かした土に還すことのできる使い捨てグッズなど、斬新な発想の提案を期待する。

有限会社坪川製箱所

1959年5月1日に木箱製造からスタートし1962年頃より段ボール製造に転換。お客様のニーズに合わせたものづくりを心掛けている。近年では東日本大震災や熊本地震をきっかけにオリジナル商品を開発し、昨年の西日本豪雨では、オリジナル商品の段ボール箱まくらを寄付。他社にない社会貢献できる商品の製作に取り組む。50代を中心に、ベテランの男性製造作業員と子育て世代の女性従業員が協力しながら働くアットホームな職場。会社の経営状況を社員へオープンにする事により、経営層と現場の垣根を取り払い、一致団結して努力と挑戦を続けている。

テーマ企業プレゼンテーション

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