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あらゆる仕様をユーザーが自由に選べる「ノート設計システム」

株式会社研恒社

アピールポイント

● オンライン上で自由にカスタマイズしてノートを作成できるサービス。
● 多様な仕様を選択でき、世界に自分だけの1冊が作れる。
● 1部500円から作ることができる。一冊のみの注文が可能。

テーマ概要

オリジナルノート「kaku」の名の由来は、ノート使用の主目的「書く、画く、描く」に由来。自分のライフスタイルにあったノートを、設計購入できるサービス。
大項目「体裁、用紙、罫線、表紙、綴じ方」の5つから、その中の20の中項目を指定。その下にも小項目が選択肢として用意され、何万通りものパターンが可能。
「罫線」の項目では、各スポーツの特徴に合った罫線を選ぶことができ、「サッカー」と「バスケット」は少年倶楽部の卒団記念ノートに応用され、競技人口の少ない「馬場馬術」「レスリング」などの利用例もある。また、企業の周年事業用「記念品ノート」や「趣味のノート」「発想力強化ノート」など、その用途は様々な分野に広がりを見せている。

特許・受賞歴・実績・クチコミ

・「kaku」は特許出願商品(特願 2016-161154)
・2017年9月にTwitter『文具のとびら【公式】 @buntobi 』に取り上げられ、1,432件シェア、1,062件ツイートを記録。

Q.自社ならではの強み、他社との違いは?

他社でも同様のサービスはあるが、ノートをカスタマイズする時の選択肢が多いこと、1部から作成できることが強み。世界に一つしかない自分だけのオリジナルノート製作サービスは、印刷を生業とする当社だからこそ実現が可能。

Q.いま抱えている課題は?目指していることは?

これまで完全受注産業だったが昨今の印刷物減少の影響もあり、自社独自のビジネス開発のオリジナルノート「kaku」を中核に据え、印刷業からコンテンツビジネスへの業態転換を構想している。
デジタル偏重に陥りがちな日常に、オリジナルノート「kaku」を使用することで、より望ましいアナログとデジタルの融合・共存に貢献したい。

Q.提案に期待していることは?

サイト「kaku-note.jp」は、選択肢の多さが強みではあるものの、ユーザーの使いやすさを踏まえバランスをとりながら設計している。しかし、より多くの選択肢を必要とするユーザーや、逆に簡略的な設計を求めるユーザーも少なくないと考える。これに対応するため、ターゲットを細分化し、ターゲットに合った販路(ECサイトや大手通販会社)を利用するなど、より適した形で提供したい。
さらに、kakuの派生商品の企画を行うなど、サービス拡大を見据えた挑戦を一緒に実現していきたい。

審査委員よりコメント

少量から印刷が可能な特徴を活かして、企業の魅力が活きるビジネス展開を検討し、安価なものから高価なものまで幅広いアイデアを期待したい。モノだけの提案ではない、ストーリー展開のあるビジネスモデルを期待したい。

株式会社研恒社

1970年に千代田区で設立、その後一貫して千代田区で印刷業を営む。一般的な印刷会社が印刷設備を持ちその稼働率を上げることに重点を置くのに対し、創業以来最小限の設備に抑え、機械に縛られない企業経営を徹底。編集スキル(企画、デザイン、校正など)が求められる頁物に重点を置きつつ商業印刷全般を手掛けてきた。50年の社歴相応に、古参(50・60代)と中堅(40代)と若手(20・30代)が1対1対2くらいのほどよいバランスで、和気あいあいと仕事に取り組む。社員の大半が紙の手触りや温もりに親しみを持っており、紙文化の伝承者としての心意気を大切にしている。

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