銀鏡塗装技術は全ての工程をスプレーガンで行い、通常塗装では表現できない光沢のあるメッキ面を形成する。意匠性を向上させることに特化した塗装技術。
対応素材は専用の下地を塗布できること、50℃以下で素材が変形・溶解しないこと。この2点が満たせば、どのような素材、形状に対しても銀メッキ処理が行える。銀鏡塗装技術を使用すれば、発泡スチロール、金属、プラスチック、3Dプリンタ出力物、木、ガラス、カーボンなどの素材にもメッキ処理ができ、赤、青、黄、緑、紫、金、銀等、色彩表現も多彩なことが特徴の一つ。
銀鏡塗装は下地のアンダーコート層(10-20μm)、銀メッキ層(0.1μm)、保護膜のトップコート層(5-15μm)の三層構造。特性として下地が素材表面の模様に追随しやすく、素材表面の模様が銀膜の模様になる。
この技術は環境低負担でもありメッキ処理時にスプレーガンを用いることで少量の薬液で加工でき、廃液は中和処理するだけでリサイクルできる沈殿物と排水できる水に分離できる。一つずつ手作業による塗装で加工するため、一点からの小ロット生産に対応でき。素材表面の模様、素材の重量など素材の良さを活かしつつメッキ加工できる。
加工する点だけに囚われない用途開発のデザインを期待している。
株式会社アルファ・レシオ(昭島市) ホームページ
平成6年より模型販売、産業用無人ヘリを利用した業務がスタートの会社。今では環境も考えながら銀鏡塗装メインで業務をおこない、銀鏡塗装をメジャーな技術にしたいと考えている。
単品からでもできる、加工の対象素材が広い、環境に配慮、他にない独自の技術という条件を満たして、加工をメインにしたビジネスモデルを期待。時代のニーズに応える提案が望ましい。