ソーラーパネルや乾電池のごく微かな電力によって、振り子体を前後・左右・上下・ランダム方向に揺らしたり、回転させたりする動きの構造体と、その自己起動回路の設計技術。
重力による復元力を使ったいわゆる通常の振り子運動の他に、バネの復元力を利用した水平方向の振り子運動、地球上の地磁気や磁石の磁力を使っても、この振り子運動の機構を作ることができる。
利点としては、モーターやギアを組まないため動きが無音、また省電力設計のため、約10〜100μA(マイクロアンペア)の電力で動かせる。防水加工を施せば、水中で動かすことも可能。
現在、この機構は玩具や動く広告ツールとして国内外に広く普及しているが、それ以外のビジネスに展開していきたい。
国際ディスプレイ工業株式会社(文京区) ホームページ
1950年設立。ムービングディスプレイのパイオニアとして店頭販促POPや特殊モーターの企画から生産までをおこなう。またソーラー招き猫をはじめとするソーラートイ事業や、金属製室内インテリアの自社ブランド「KOKUSAI DSP」も立ち上げ、販路を展開中。
従来のディスプレイ用途だけではない、新しい機能の提案を期待している。電源にソーラーも使えるため屋外用途もあるのではないか。また、振り子単体ではなく複合的な使用で新たな用途が発見される可能性もある。