従来は不可能だったガラス鏡の自由な曲線カットを実現した、特許工法「デザインカットミラー」技術。
一般的にガラス鏡の加工は、ガラスカッターで表面に線傷を入れ、衝撃を与えて折り割る切断方法のため、複雑な曲線をカットすることは技術的に不可能だった。そこで(株)DCMでは、水に砂状の研磨剤を入れて高速噴射する「ウォータージェットカッター」で鏡の断面を綺麗に切る技術を研究し、特許を取得。切断面の隙間を狭くするために、内側と外枠をそれぞれ切ってはめ込み、切った後は鏡の縁を磨いて完成させる方法で、いままでの加工法ではカットできなかった複雑なデザインを実現させた。
従来は技術的に難しかった工程を機械化することで量産可能とし、コストや生産性も向上させた。これまでになかったガラス鏡加工の技術を使って新たな市場の獲得を目指している。
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2013年設立。特許工法「デザインカットミラー」技術をコアとしたベンチャー企業として立ち上げた。製造は、ウォータージェット加工会社と鏡加工会社と3社共同で取り組む。
特殊技術を使うため高額商品となる可能性が高いので、価格に見合った提案をしてほしい。鏡でしかできないこと、鏡そのものの新しい用途を提案するような大胆な発想を期待する。