産業・医療用の光学機器に組み込まれるガラス類の部品を製造してきたカドミ光学工業(株)による、高度な精密加工技術。単純な形状のガラスプレート以外にも、ミラーやレンズ、プリズムなど、様々な機能や形状の素材を扱うノウハウが豊富。特に素材の磨かれた面同士を接合する技術には定評があり、中でも接着剤を使用しない「オプティカルコンタクト方式」は接合した面が目視ではわからないほどの精巧さで美しい仕上がりを実現できる。
光学機器は近年、高機能化・高精度化・コンパクト化が求められており、それに対応してカドミ光学工業(株)の加工技術も高度化に挑戦してきた。現在では、μm(マイクロメートル=0.001mm)単位の精度を確立している。
カドミ光学工業(株)がいままでに扱ってきた光学部品は1mm〜10cm程度のものが主であるが、培ってきた技術により大きいスケールの製品も加工可能である。また、表面のコーティングにより、透明度、色なども変えることができ、様々な材質表現に対応できる。UV接着方式では、異素材との組み合わせも可能となる。
カドミ光学工業株式会社(日野市) ホームページ
1999年設立。光学ガラスの総合加工メーカーとして制御・計測機器、医療機器、半導体製造装置等に用いる様々な光学部品を製造・販売する。多様化・高度化する市場ニーズに合わせ試作や特注品にも対応。
型成形とは異なり複雑でシャープな造形、新しいプロダクトができる可能性がある。レンズとガラスブロックなど異なる機能の素材を組み合わせることもできる。ものだけではなくビジネスデザインを含めた提案を期待する。