同社はシールや値札専門の印刷会社であり、全国に2,000社程度あると言われる業界の中でも規模が大きい。今回、テーマとなるのは同社の値札(タグ)の印刷技術。
値札(タグ)の印刷技術には、1mm程度までの厚い素材や、薄くても硬い素材への印刷、ナンバーリングやバーコードなどの可変情報付加対応や、厚物断面がスムースに抜けるプレス抜き、全自動の穴あけ、糸付け加工など、通常の技術を転用した特殊な加工技術があり、同社は都内でも数少ない技術を保有している。
これらの技術は独自技術でなく、業界では、ある種一般化した技術であるが、シール業界で行うコンテストで2010年、2011年連続で優秀賞を受賞、同社のマシンオペレーターは全員が特色の調色ができるなど基礎技術力が高い。デザインを導入することにより、新たな製品や用途を開発することで、業界全体の底上げに繋げていくことを望んでいる。
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1981年創業。レッテルの開祖と言われる平山秀山堂から人材・技術を受け継いだ特殊印刷会社。シールラベル印刷、大型グラフィック、一般商業印刷、値札、時計用巻き付け札などの特殊印刷などに対応。
値札は消費者が商品を購入した後、捨てられてしまう場合が多いが、ここに新たな価値がつくことを期待したい。また、商品に必ず付いていて消費者の目に触れることから、媒体的な可能性も感じる。