伝統的な染技法“東京本染(注染)”による
「両面染色技術」

東京本染(注染)は明治時代に開発された日本独特の染技法で、ゆかたや手ぬぐいなどの小巾綿布を染めるのに用いられてきた。「両面が等しく染まる」「1枚の型紙で同時に何色も染め分けられる」「ぼかし染めが出来る」などが特徴で、1回で20枚~40枚重ねて染められるので、手染めながら量産が可能な染め技法として定着していて、デザインを手軽に楽しみたい多くのファンとそれを供給するメーカー、店舗に支えられている。
当社では、開発と研修に特化した「世界でここだけの注染工房」=「てぬクリ工房」を開設・運営している。この工房を利用することにより、多くのデザイナーがこれまでにないデザインを開発したり、新素材とのコラボレーションによる新製品の開発にチャレンジしている。このような当社の独自な環境を活用した、新たなビジネスの仕組みをデザイン・開発出来る才能と出会いたい。

【テーマのポイント】
・自社で染めることによる開発の高速化
・染技法に関する様々なノウハウの蓄積
・保有する小巾綿布の種類の多さは圧倒的

東京和晒株式会社(葛飾区) https://tenugui.co.jp/

1889年(明治22)の創業以来、「小巾綿布と和晒」にこだわり続けている。「晒」「ゆかた」「手ぬぐい」「伴天」「先染生地」「無地染」など、時代とともに様々な製品づくりでお客様とつながってきている。小巾綿布の即納体制はもとより、プロから個人に至るまで、オリジナル製作の多彩なニーズにワンストップで対応している。デザイナーの創作活動・染体験・販売を応援し続けたい。

伝統的な染技法を用いた技術と工房での体験を組み合わせた展開など、単一商品のデザインではなく、技術を伝えビジネスを育てるアイデアに富んだビジネスモデル提案を期待したい。