2015年度「東京ビジネスデザインアワード」

“平切子“と“サンドブラスト“を
掛け合わせた「特殊硝子加工技術」

江戸切子の一種である「平切子」。通常はグラスの口磨きや皿の底面を平らにする技術であるが、線で描く江戸切子と違いグラス等に転用することで様々な仕掛け切子を作ることができる。現在平切子の事業者は全国でも10軒を下回る希少な業種とされており、この技術に光を当てることで新たな可能性を見出したい。
また、砂をコンプレッサーの圧縮した空気で放射する「サンドブラスト」は、0.15mmという極めて細かい彫刻も可能であり、両者の技術を組み合わせることで江戸切子の新たな可能性に着目するものである。
素材であるガラスは透明がゆえ、集光効果やリフレクト効果も顕著に出る。「平切子」と「サンドブラスト」の技術を使い、実用的なガラス器のデザインを模索したい。

【テーマのポイント】
・面を作る切子(平切子)
・0.15mmまでの細微なサンドブラスト
・両技術を併せ持つ加工業者はほとんどいない

GLASS-LAB(江東区) https://glass-labo.com/

1950年(昭和25)から続く硝子加工業の新ブランド。江戸切子の中でも線ではなく面を作る「平切子」の加工、表面に砂などの研磨材を吹き付け、グラスやガラス工芸品に美しいデザインを施すサンドブラスト加工においては、他にないほどの高い技術を持つ。また、工場見学や硝子加工体験などを通じてお客様と硝子をつなげる活動も続けている。

手仕事の工芸的価値を生かした上で、日用品として使える硝子製品が望ましい。加工現場を見てもらうことも商品販売の一部に含めるなど、ストーリー性を強調したブランディングに寄与する仕組みや具体的なデザインを期待したい。