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世界最高レベルの「極細シリコン輪ゴム製造技術」

有限会社精工パッキング

アピールポイント

● つけたことを忘れてしまうほどの世界一細い輪ゴム。
● 劣化しづらく、熱に強い。電子レンジでも、沸騰したお湯の中でも使用可能。
● 伸び率が高く、匂いが少なく、色移りしない。大きさ、色付けは自由自在。

テーマ概要

手出し半自動で行う「ビクトリア型抜き」による世界一細い輪ゴム。通常の輪ゴムが1mm程度なのに比べ、この輪ゴムは0.3mmの細さを実現。
製造過程で発生した1本の細いゴムヒモのくずに着想を得て、普通のゴムから特殊なシリコンゴムの極細輪ゴムを開発、量産化にも成功。伸び率を高め、耐候性を持たせて劣化・変色しない性質に。腕に巻いてみると肌に触れている感触はほとんどなく、その存在を忘れてしまうほどの着け心地。この特性を生かし、耳の後ろが痛くならないマスク用輪ゴムを開発した。

特許・受賞歴・実績・クチコミ

・2016年 ビクトリア型による平板打抜き加工技術が「飾ブランド」に認定。TV番組「トレたま」「マツコの知らない世界」などで紹介される。
・ビクトリア型抜き加工でここまで細い輪ゴムを作れる会社は他になく、同業者や展示会来場者から驚きの声が上がっている。
・新商品展開に向けて知的財産権の取得を検討中。

Q.自社ならではの強み、他社との違いは?

極細シリコン輪ゴムは、劣化しづらく弱い力で留めることができ、強く引っ張ると簡単に切れるという普通の輪ゴムとは真逆の特性をもつ。普通の輪ゴムよりは高価であるが、それでも「ビクトリア型抜き加工」により、初期費用を低く抑えることが可能。

Q.いま抱えている課題は?目指していることは?

当社は単なる製造工場ではなく、『新製品開発支援サービス業』としてこれまで積み上げてきた技術を、新しいモノづくりを目指しているお客様へ生かしている。
今後は、受託事業で培ってきた技術やノウハウを生かし、世界一細い輪ゴムを活用したオリジナル商品を一般消費者向けに販売していきたい。

Q.提案に期待していることは?

過去、肌に触れても耳の後ろが痛くならないマスク用のゴムヒモとして販売。使用感を感じないことから睡眠の邪魔をしないと好評だった。ゴムヒモの部分を捨てることなくガーゼの部分を取り換えるだけで何度も使用でき、衛生面や災害時、エコの観点から見ても優れている。
極細輪ゴムの欠点でもあり利点でもあるのが、簡単に切ることが出来るという点。使用状況によっては切ることを目的とした商品アイデアも考えられる。
マスク活用アイデアのブラッシュアップや、その他BtoC商品のアイデアを期待する。

審査委員よりコメント

世界最高レベルの極細輪ゴムというテーマには、医療用をはじめ様々な可能性を感じる。型抜き加工技術はゴム以外に、ポリ塩化ビニルやPET、ウレタンなど他の素材にも応用できるため、安価な材料にプラスアルファの価値を付与する提案を期待したい。クラウドファンディングの経験があり、新たなビジネスモデルへの挑戦も考えられる。

有限会社精工パッキング

1961年創業の59年目。部品加工が大半を占め、飾区で「ビクトリア型」を使用した平板打抜き加工を専門に行っている町工場。±0.2㎜という厳しい寸法精度を徹底し、長年にわたりクライアントの信頼を確立している。
初代代表の世代から勤めた職人は定年退職を迎え退社しているが、離職率が低く、現代表の27年の在職期間の中で途中退職した従業員はいない。創業当初から残業ゼロを推進し、定着率に繋がっている。

テーマ企業プレゼンテーション

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