バナナペーパーは、地球環境の保護、砂漠化の防止、生物多様性の維持、貧困問題の解決、持続可能な社会の構築を目指し、2016年10月WFTOの認定する「世界初の紙のフェアトレードマーク」を認証取得した。原材料のバナナ繊維はアフリカザンビアのエンフエ村で作られている。その繊維をフェアートレードで輸入して日本で粉砕を行い、和紙の技術で古紙と配合しバナナペーパーは作られている(協力工場:越前市小畑製紙所)紙を作るには大規模なプラント・薬品・浄化設備、電力・水・薬品を中和する技術が必要であり、現地では生産ができないため、和紙の技術を使っているのが特徴。オフセット印刷、レーザー、インクジェットプリンター、折加工等の後加工に適応する紙を作るために繊維の柔軟性、漂白殺菌、強度確保を行った、バナナ繊維22%+古紙78%の配合の紙である。2016年度板橋製品技術大賞で「持続可能社会貢献賞」を受賞した。
【テーマのポイント】
・世界初WFTO認証のフェアートレードな紙
・国連が発信したSDGs17を達成可能な紙
・和紙の技術で各種サイズや厚みにも対応可能
寿堂紙製品工業株式会社(板橋区) ホームページ
昭和22年の創立以来、封筒、のし紙、祝儀袋等紙製品を中心とした、社会生活に必要な多様な形のコミュニュケーションツールを手がけてきた。更に製品を提供するだけに留まらず、企業のダイレクトメールの制作から発送管理までもワンストップで提供できる仕組みも整えている。今後も製品作りを根幹として多様で、複合的な形でのツールの提供を通じ、人と社会を密接に、的確に結びつけることを目指す。
バナナペーパーの製造がアフリカの村を救うことができるという社会貢献の物語をパッケージし、使う側のメリットを伝えられるような提案を期待する。